カキフライでもあたる!原因と安全な食べ方【生牡蠣で中毒した広島県民が徹底解説】

カキフライアイキャッチ

「火を通したカキフライでも食中毒にあたるの?」 「生牡蠣は避けているけど、カキフライなら安全だよね?」

広島で生まれ育ち、牡蠣が大好きな私(マッキー)も、以前はそう思っていました。

しかし、結論から言うと「カキフライでもあたります」

マッキー

そうなんですよ!

その最大の原因は、牡蠣の「加熱不足」です。

私自身、過去に「生牡蠣」でひどい目に遭って以来(詳細は後述します)、牡蠣の安全性については人一倍気をつけてきました。

この記事では、なぜ安全なはずのカキフライであたるのか、その「原因」と、広島県民の私が実践している「安全な食べ方(予防策)」を徹底的に解説します。

(※注:この記事は食中毒の「予防」を目的としたものです。すでに発症している、または医療的な診断が必要な方は、速やかに専門の医療機関を受診してください。)

カキフライメイン
目次

なぜカキフライでもあたるの?最大の原因は「加熱不足」

牡蠣の食中毒の主な原因は「ノロウイルス」です。 そして、このノロウイルスは非常に強力で、一般的な加熱調理では死滅しないことがあります。

多くの人が「フライ(揚げ物)だから大丈夫」と安心しがちですが、そこに落とし穴があります。

牡蠣イラスト

信頼できる「事実」:ノロウイルス撃退の条件

これは私の推測ではなく、日本の公的機関が発表している「事実」です。

厚生労働省や食品安全委員会は、ノロウイルス対策として以下の加熱基準を定めています。

食品の中心部が 85℃〜90℃ の状態で、90秒以上の加熱

これが、ノロウイルスを失活させるための「安全ライン」です。 (※参考:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

つまり、カキフライであたってしまった場合、その原因は以下の2つが考えられます。

  1. 加熱時間が短すぎた(中心温度が上がりきる前に揚げてしまった)
  2. 一度に大量に揚げたため油の温度が下がり、中心部が85℃以上に達しなかった

「外はサクサク、中はジューシーな半ナマが美味しい」という方もいますが、ノロウイルス対策の観点からは、それは非常に危険な食べ方ということになります。

【私の体験談】「生牡蠣」にあたったあの日

私がここまで牡蠣の加熱にこだわるのには、理由があります。 以前、広島の新鮮な「生牡蠣」を食べた際、ひどい食中毒を経験したからです。

その日は、午前中に生牡蠣を食べたのですが、当日の夜11時頃から激しい腹痛と下痢に襲われました。

熱や嘔吐はなかったものの、水のような下痢が止まらず、朝までトイレから出られないという地獄のような一夜を過ごしました。
(※この時の詳細はこちらの記事でも書いています

この体験から、「牡蠣は大好き。でも、二度とあんな思いはしたくない!」と強く思い、牡蠣の「安全な食べ方」について真剣に調べるようになりました。

カキフライで「あたらない」ための3つの予防策

「生牡蠣」での失敗経験と、広島の牡蠣専門店などで学んだ知識から、私が実践している「カキフライ」の予防策を3つご紹介します。

1. 自宅で揚げる場合:「90秒ルール」を徹底する

自宅でカキフライを作る時が、最も安全性をコントロールできます。

  • 新鮮な牡蠣(加熱用でOK)を使う。
  • 油の温度をしっかり上げ(170℃~180℃)一度にたくさん入れすぎない
  • 揚げ時間の目安は「中心部が85℃~90℃で90秒以上」です。
    • (先日訪れた広島の「かき小屋」では、焼き牡蠣の中心温度を料理用温度計で測り、85℃以上を1分確認してから食べるよう指導されました。フライでもこの意識が重要です。)
  • 自信がない場合は、「少し揚げすぎかな?」と思うくらい、しっかりと中まで火を通すことを最優先にしてください。

2. お店で食べる場合:「信頼」できる店を選ぶ

外食でカキフライを食べる時は、私たち消費者にはコントロールできません。 だからこそ「店選び」がすべてです。

  • 「古い牡蠣を使っていないか」「加熱は十分か」は、残念ながら見た目ではわかりません。
  • 私が気をつけているのは、「清潔感があるか」「回転が良く、食材が新鮮そうか」という基本的な点です。
  • 少しでも「あれ?」と違和感(変な匂い、生焼けのような食感)を感じたら、勇気を持って食べるのをやめましょう。

3. 自分の「体調」を過信しない

ノロウイルスは、健康な人でも感染しますが、特に体力が落ちている時、疲れている時に感染しやすいと言われています。 (※これはお子さんやご高齢の方も同様です)

「ちょっと疲れているな」「寝不足だな」と感じる時は、いくら好物でも、牡蠣(カキフライ含む)を食べるのを控える、という「自己防衛」も非常に重要です。

万が一「あたったかも?」と思ったら(最重要!)

この記事で解説してきたのは、あくまで「予防策」です。

もし、カキフライを食べた後に、激しい腹痛、下痢、嘔吐などの症状が出た場合、ご自身の判断で対処しようとせず、速やかに専門の医療機関(内科・消化器内科など)を受診してください。

その際、

  • 「いつ、何を(カキフライを)食べたか」
  • 「どんな症状が、いつから出ているか」  を正確にお医者さんに伝えることが大切です。

まとめ:正しく予防して、美味しい牡蠣を楽しもう

結論として、**「カキフライでも、加熱不足であればあたる可能性は十分にある」**というのが答えです。

私自身、生牡蠣での苦しい体験があるからこそ、大好物な牡蠣を「安全に」楽しむことを何よりも大切にしています。

牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富で、本当に美味しい食材ですから!

特に美味しいシーズン、ノロウイルスを「正しく恐れ、「しっかり加熱(中心温度85℃~90℃で90秒以上)」という事実を知っておくことで、安全に美味しいカキフライを楽しんでくださいね!(^^)

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