先日、久しぶりに豆乳を買ってきました。
豆乳は体にいいと一時期飲んでいたのですが、いつしかまた牛乳がメインになっていて、1年ぶりくらいかもしれません。
スーパーで無調整豆乳と調製豆乳がずらっと並んでいるのを見て、ふと思いました。
そういえばこの二つがあったなぁ・・。
どっちが体にいいんだろう?
どっちが太らないんだろう?
そもそもどう違うんだっけ?
豆乳には無調整と調製があるのは知っていましたし、両方飲んだことがありますが、実はその違いを良く知らずに飲んでいました。
いい機会なので、両方買ってきて飲み比べ、違いを調べてみました。最近少々太り気味なので、どっちがダイエットに向くのかというのも興味のあるところです。(^_^;
さて・・・
写真は左が調製豆乳、右が無調整豆乳です。
まず、見た目と飲んだ感じの違いです。
見た目の色の違い・飲んだ味の違い
私が試したマルサンアイ(株)の無調整豆乳/調製豆乳 での比較です。
なお、色はともかく、味や飲みやすさの感想は個人差が大きいです。私は調製豆乳の方が美味しく飲みやすいと思いましたが、同じものを妻に飲んでもらったら、妻は無調整豆乳の方が美味しく飲みやすいと言っていたので驚きました。(^_^;
以下のものはあくまで私の感覚ということで、ご了承ください。
無調整豆乳
- 調整豆乳に比べると少し濃いクリーム色
- 濃い感じでややどろっとした感じ
- のどごしは悪くない
- 豆の味と香りがする。ほんのわずかにえぐいような味が口に残るような?
- 甘さはなく、そのまま飲むにはいまいち美味しくない
調製豆乳
- 白に近い淡いクリーム色
- さらっとしている
- のどごしが軽く、飲みやすい
- 牛乳を思わせるようなわずかな甘さがある
- 豆の味はしない
ではそもそもこの2つは何が違うのでしょう。
無調整豆乳と調製豆乳、どう違う?
農林水産省のJAS法という法律で細かく決められているのですが、簡単に言えば
大豆固形分が8%以上。大豆以外に何も加えていないもの
調製豆乳
大豆固形分が6%以上。大豆以外には、砂糖などの糖類、食塩、食用植物油のみを加え、口当たりと風味を飲みやすく調整したもの
とされています。
大豆固形分というのは、製品から水分を取り除いた成分。要はその製品にどのくらい大豆が使われているかという値です。
調製豆乳の方が心なしかどろっとしていて、豆の香りが強いのは大豆固形分の差だったのですね。
当然、大豆たんぱく質は無調整豆乳の方が多いです。
それでは個々に見ていきましょう。
部門別比較!
どちらがダイエット向き?
豆乳は血中コレステロールや中性脂肪を減らす効果があり、ダイエットを気にする人にはとてもいい飲料のひとつです。
ではさらに、無調整豆乳・調製豆乳のどちらがよりダイエット向きでしょう。
マルサンアイに加え、キッコーマンの豆乳も買って、調べてみました。
マルサンアイの商品は、無調整豆乳のカロリーは200ml当たり103kcal、調製豆乳は109kcal。キッコーマンは無調整豆乳が200ml当たり115kcal、調製豆乳は117kcal。無調整豆乳の方がややローカロリーです。
コレステロールはどちらも0で引き分け。
炭水化物は調整豆乳の方がやや多い。
ということでダイエットには、ローカロリーの無調整豆乳の方がやや有利かなという感じです。
どちらが健康にいい?
無調整豆乳と調製豆乳の栄養を表で比較してみます。参考にしたのは私が買ったマルサンアイ(株)の製品です。キッコーマンの方もチェックしましたが、数値は多少差がありますが、全体の傾向は同じでした。
この表でお分かりのように、カルシウムは調製豆乳の方が多く、鉄分・マグネシウム・カリウムは無調整豆乳の方が多い、脂質は無調整豆乳の方が多いということになります。
鉄分は貧血など、マグネシウムは骨や血圧の維持に、カリウムは筋肉や知覚過敏に関係しますので、それらが気になる人は無調整豆乳の方がやや有利といえます。全体的な栄養価は無調整豆乳の方がやや勝っているかなという印象です。
とはいえ、ごくわずかな差ですから、大量に飲むのでなければあまり差はないのでは。
ちなみにあなたが、今まで飲んでいた牛乳の分をまるまる豆乳に替えようと思っているなら、他はいいのですがカルシウムが不足しやすいのでご注意を。その点は他のおかずで補うように気をつけてくださいね。
どちらが大豆イソフラボンが多い?
女性のあなたなら豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」をご存じかと思います。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをすることが知られており、特に女性の皆さんには肌の潤いや女性らしい体を保つのに重要なものとされています。他にも、動脈硬化を抑えたり、一部のがんの予防効果も認められています。
大豆イソフラボンは、200mlあたり、無調整豆乳で68mg、調製豆乳で50mg。無調整豆乳に軍配が上がります。
ただし、イソフラボンは過剰摂取の危険もあると言われています。摂り過ぎると生理に悪影響が出たり、特に婦人科系の病気のある方は注意が必要だそうです。
日本豆乳協会では、そういう意味で「1日200mlの豆乳を2杯まで」としています。毎日の食事で味噌や豆腐などで大豆イソフラボンはそれなりに摂取しますから、特に女性の方は1日コップ1杯程度がいいのではと思います。
どちらが料理に向く?
調製豆乳、無調整豆乳どちらも料理に使うことができます。加熱料理もOKです。ただし調製豆乳は少し甘い味がついているので、料理によっては合わないことがあるかもしれません。
また、調製豆乳を熱い中に入れると小さな粒状に固まります。実際熱いコーヒーに調製豆乳を入れてみましたが、小さなカスのような状態に固まり、見た目もよくないし味もいまいちだと思いました。無調整豆乳を入れてみたら自然に混ざって美味しかったです。
ネットを見ると調製豆乳での鍋レシピもたくさんありますが、気になる人は、鍋や熱い料理には無調整の方が向いていると思います。
基本的には無調整豆乳の方が料理向き。冷たい料理やスイーツ作りに使うのなら調製豆乳が活きると言えそうです。
農林水産省では有機食品JAS規格(有機JAS)に適合し認定されたものを「オーガニック」と呼んで良いとしています。
国内のもの、また海外からもアメリカ、ベルギーほかから同様の有機豆乳が輸入されています。それぞれ有機JASに適合したものを「オーガニック豆乳」と認定しています。海外のものは日本の豆乳のような豆の香りはせず、癖のないさらっと飲みやすい豆乳です。
正直、今まで調製豆乳、無調整豆乳の違いをよくわからずに飲んでいました。あらためて調べて、いい勉強になりました。
無調整豆乳の方が少し栄養がありそうですが、私はやっぱり調製豆乳派かな(笑)
いずれにしても豆乳はかなりの健康飲料です。美味しくいただいていきたいものですね。
23年6月追記
記事を書いた時は調製豆乳派だったのですが、今は無調整豆乳が好きにになりました。今は味があまりついてなくて豆の自然な味の方が美味しいと思えます。好みって変わってくるのですね・・・。
コメント
コメント一覧 (3件)
途中から調整と無調整が入れ替わってる。表も。
無調整のほうがドロっとしてるほうで、カロリーも低いはず。
ブログのシステム不良で返信が大変遅くなり申し訳ございませんでした。
当ブログへのご訪問ありがとうございます。
また、記事内容の不備へのご指摘本当にありがとうございました。
その後、改めて2つのメーカー(キッコーマン、マルサン)の、
調製豆乳と無調整豆乳を買って来て
妻と2人で飲み比べをしてみました。
おっしゃる通り、カロリーについては2社とも無調整の方がやや低く、
飲み口については無調整の方がどろっとした感じでした。
また、表の細かい数字も現在の商品とだいぶ違っているので
それも全て修正させていただきました。
ご指摘、心から感謝いたします。ありがとうございました。