牡蠣の加熱用と生食用の違いは?鮮度の違いと思ったら危険!

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生ガキ2

秋めいてくる10月頃から翌年3月頃まで、牡蠣が本当に美味しい季節になってきます。

広島生まれの私も牡蠣は大好きで、この時期は特にここに住んでいて良かったと思います(*^^*)。

牡蠣には「加熱用」と「生食用」があるのはもちろんご存知ですね。スーパーなどで売っているものの多くは「加熱用」。「生食用」は少ないし、少し値段が高かったりします。

やっぱり鮮度のいいものはちょっとお高いのよね・・・なんて思っていませんか?

「加熱用牡蠣」と「生食用牡蠣」の違いが鮮度の違いだと思ってたら、大変なことになりますよ!

目次

生牡蠣に悶絶!若き日の私の大失敗

昔の私の大失敗談をしますね。

20代半ば、私は東京で広告関係の会社にいました。

年末、帰省をする私に、経理の女の子が「田舎、広島だったよね?牡蠣買ってきてくれない?」とお金を預けました。

正月明け、東京に戻る日の朝、父が知っている水産会社に出向き、その朝採れた最も新鮮な牡蠣を分けてもらいました。彼女の分と、せっかくなので会社の仲間にもと、1kgのパッケージを2個買って、新幹線で東京に戻りました。

翌日・・・彼女に一つ渡し、もう一つを、その場で開けて、同僚数名と分けて食べました。

牡蠣の産地・広島の出身だと「新鮮な牡蠣は生が美味しいんだよ!」と、偉そうに言った私でした・・・

そしてその夜・・・強烈な腹痛が襲ってきました。

詳しく書くのははばかられますが、とにかく一晩中トイレから離れられない、悪夢のような夜を過ごしました。(>_<) 翌朝・・・会社に行くとすでに話題になっていました。 申し開きもできません。自分もそうだったと告げて、みんなに謝りました。 経理の女の子に「ね、大丈夫だった?」と聞くと、 「美味しかったわよ!加熱用って書いてあったからカキフライにして食べたよ

「・・・・」

恥ずかしながら、当時私は、「加熱用牡蠣」と「生食用牡蠣」は鮮度の違いだと思っていました。

すぐに食べれば生で食べられる、少し時間がたったのものは加熱して食べる・・今にして思えば赤面ものですが、そんな風に思っていたゆえの大失敗でした。

※牡蠣の食中毒の症状を中心に別記事を書きました。よろしければご覧ください。
『牡蠣の食中毒の症状は?安全に美味しく食べる方法はこれ!』

加熱用牡蠣と生食用牡蠣の違いは?

はい。もちろん鮮度の違いではありません。

そもそも、育てられる海域が違うのです。

生食用にされる牡蠣は、生活排水や工業排水が流れ込むことがないよう厳しいチェックをされた海域で育てられます。

基準にのっとった細かい水質検査をし、品質管理をされ、生で食べても十分な安全を保証できるものが「生食用」として出荷されるのです。

牡蠣は毎日300リットルもの海水を体内に吸い込んで、その成分で成長すると言われています。そのため、雑菌を含め海水の中のいろいろなものを持っているのは仕方のないところです。ですから特に生食用にするものは育てる間の厳格な管理が必要となります。

では、加熱用牡蠣は危ない場所で生産しているのか、危ないものなのかという話になります。

もちろん加熱用にしても極力安全な海域で生産されてはいます。しかし生活排水や産業排水の影響はどうしても排除しきれませんし、その中で全ての牡蠣の安全性を高く保つのは容易ではありません。

安全管理を特に厳格にしたエリアで生食用を、それ以外の場所で、熱を通すことを前提にした加熱用を、というのはやむを得ないところと、私も思います。

加熱用はきちんと加熱すれば安全です

加熱用牡蠣は、はっきりいえば「そのまま食べたら病気になるかもしれないよ」という状態で出荷されています。

しかし、逆に言えば「加熱すれば安全だよ」ということでもあります。

保健所の規定によれば「中心温度が85度で1分以上の加熱が必要」とされています。
通常のカキフライ、鍋などにすれば全く問題がありません。

袋やパッケージに、必ず「加熱用」「生食用」が書いてありますのでそれをよく見ることです。

また、県の条例、食品衛生法の基準、行政の定期検査などに合格している旨が書いてあるものであればなお安心です。なるべくそういうものを選んでください。

参考:広島県漁連のホームページ

カキフライ

生食用は特に栄養豊富でそのままの味が味わえます

私は生ガキにお酢としょう油、大根おろしでの「酢ガキ」が大好物です。

広島という場所柄、小さい頃から家でも食べていましたし、今も食べます。

生の牡蠣は苦手とおっしゃる人も多いですし、もちろん無理を言うつもりもありませんが、つるんとしてクリーミーな味わいは、私はとても好きです。

生で食べられる方は、もちろん「生食用」を買うのは当然ですが、買ってなるべく早く食べること、そして生臭さをとるためにも、流水で手早くかつ良く洗ってください。

牡蠣の亜鉛は滋養強壮、肌荒れに良く、タウリンは体の細胞を活性化し浄化する作用があるとされています。さらに、パワーの素・グリコーゲンや各種アミノ酸、ミネラル、ビタミンも豊富に含まれています。

「海のミルク」とも言われて、食品の中でも特に価値が高いと言われる牡蠣を、お好みに合わせて、ぜひたくさん食べていただきたいものです。

酢ガキ

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