あなたは社交ダンスを始めてみようかと思ってらっしゃる方でしょうか。それともすでに始められた方でしょうか。
社交ダンスはとても楽しいし、体も心もスッキリする、素晴らしい趣味です。どうぞ楽しんでくださいね。
さて、社交ダンスを少し習っていると「競技ダンス」という言葉に触れます。
テレビのバラエティー番組で競技ダンスの試合を放送しているものもあるので、ごらんになった方もいらっしゃるでしょうね。
見た目には同じよう。でも何かが違う?! 今日はそんな、社交ダンスと競技ダンスの違いについてお話しします。
まず、そもそも社交ダンスと競技ダンスはどういうものかについて触れます。
社交ダンスと競技ダンスの関係
まず社交ダンスとは、大きく言えば男性と女性が組んで楽しく踊るダンスを全部意味すると思います。
これを私は「広い意味での社交ダンス」と捉えています。
この「広い意味での社交ダンス」は、目標とするものによって4つの種類に分かれます。
- パーティーで楽しく踊る
- メダルテスト
- デモ(デモンストレーション)
- 競技ダンス
図にするとこんな感じですね。
- パーティー向けのダンス
あちこちで大小のパーティーがありますので、そこで踊れるようになること、自由に楽しくいろんな人と踊れることが目標です。
一般に「社交ダンス」と言うときにはこれを指すことが多いと思います。(一番狭い意味での「社交ダンス」) - メダルテスト
これは、ダンス連盟が参加者の現在の実力をテストし、認定するものです。きちんとした教科書的な技術がチェックされます。踊る相手は基本的に習っている先生です(生徒同士のペアで受験する人もいます)。年に何回かテストの会が行われ、合格するとその級の認定証を授与されます。これを目標に個人レッスンされる人も多く、私もかつて少しやっていました。目標として頑張ることで綺麗なダンスが身につきますから良いと思います。
- デモ(デモンストレーション)
パーティーなどでお客さまの前で、先生と1曲通して踊るものです。いかに1曲通して美しい表現を披露するかが求められます。1回のデモを踊るために個人レッスンを半年くらい続けるというのはよく聞く話です。お金もかかるしレッスンの量も必要だし、結構大変です。
『社交ダンスのデモにかかる費用は?高額でもやりたい魅力とは』
「きれいで」「楽しく」踊るという意味で言えばはここまでを「社交ダンス」と括ってもいいかもしれません。踊る相手も、先生かレッスン仲間かパーティーで出会った方となります。
さて、それらと比べると競技ダンスはかなり様相が変わります。
社交ダンスと競技ダンスの違い
趣味性とスポーツ性の違い
まず競技ダンスはスポーツの要素が大変強いです。美しさや芸術性ももちろん大事ですが、スピード、ダイナミックさ、切れの良さが求められます。実際、競技ダンスの選手の皆さんは、通常の練習以外に筋トレなども欠かさず、筋肉も引き締まっていてまさにアスリートです。
高齢になっても競技を続けてらっしゃる方もいらっしゃいますが、多くは比較的若い方がやってらっしゃるイメージです。それに比べると社交ダンスは趣味性が強いと思います。
踊る相手の違い
社交ダンスは、先生を始め、仲間やパーティーで会った人など、いろんな人と踊ります。競技ダンスでは踊る相手は特定の一人です。「競技ペアを組む」と言いますが、通常一度ペアを組むとそうそう別れることはないし、二人で何十回、何百回と練習を重ねて、二人だけの感覚をつかんでいきます。
ダンスに関わる意識の違い
ダンスとの関わる姿勢としても、やはり競技ダンスの人たちはレベルも意識もすごく違うと感じます。
もちろん競技ダンスをされてなくてもダンスに夢中になっている人も多いです。ですがそれはやはり「趣味」という感じが強いですが、競技ダンスの人たちはアマチュアの方でも「人生をかけている」「暇さえあればダンスの練習を」という人が多いと感じます。
目的・目標の違い
社交ダンスを学んでいる人は、デモやメダルテストなどはそれぞれに美しく踊りたい、きちんと踊りたい、というのがありますが、基本的に楽しくという面が強いと思います。
競技ダンスももちろん「楽しい」はあるでしょうが、やはり何より「勝つこと」「優勝すること」「昇級すること」です。そのために体を整え、そのために必死で練習します。競技ダンスの選手の皆さんを見ると、ダンスを楽しむというより、いかに審査員にアピールできるか、どうやったら勝てるかをひたすら考えていらっしゃる感じがします。
種目の違い
社交ダンスと競技ダンスでは踊られる種目も違いがあります。
通常、社交ダンスで習う種目は「スタンダード(モダン)」と「ラテン」で、各々以下のようなものになります。
スタンダードの種目
- ワルツ
- タンゴ
- スローフォックストロット
- クイックステップ
- ヴェニーズワルツ
- ブルース
ラテンの種目
- ルンバ
- チャチャチャ
- サンバ
- パソドブレ
- ジャイブ
- ジルバ
- マンボ
この中で、「ブルース」「ジルバ」「マンボ」は、パーティーの時に踊られるもので、競技ダンスでは踊られません。
また、「スローフォックストロット」「クイックステップ」「パソドブレ」「ジャイブ」などは、中級以上で習うことが多く、初級者さんは習わないことが多いと思います。
まとめてみます。
主な項目で社交ダンスと競技ダンスの比較をまとめてみました。
あくまで私の独断と偏見ですが、社交ダンスと競技ダンスの違いを書きました。
あまり触れませんでしたが、「パーティー向けの性格」「デモ向きの性格」「競技向きの性格」というのもあると思います。
とにかく自分の力を試したい、そして人と競って勝つことが好き、という方はすごく競技向きです。
最下級であれば登録さえすれば誰でも出場できます。出ることでさらに興味もモチベーションも上がってくると思います!
ぜひチャレンジしてみてください。
私の社交ダンスの他記事へはこちらのページからお入りください。
社交ダンスのメリットデメリット/費用は?/どこで習う?/初心者がぶつかるハードル/パーティーを楽しむマナー/競技ダンス/パートナー探し/デモ
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