このブログ『お役立ちCLIP』もWordPressを使って作っていますが、この記事ではWordPressを使う時に必ず必要となるテンプレート(テーマ)の話・・特に最近使ってみた『XWRITE』を中心にお話します。
私とWordPressテンプレート
この『お役立ちCLIP』を立ち上げたのが2014年の7月・・もう10年以上前になります。WordPressはその前から少しやっていましたが、本格的にはこれが最初です。
テンプレート(テーマ)についてもその時に勉強し始めたのですが、最初から有料のテーマにしようと思って、一番最初に選んだのがTCDの『Chill』、そして同社の『Lemon Cream』、フィット社の『THE THOR(ザ・トール)』ほか数種類を経て、そして現在『SWELL』に落ち着いています。
過去に無料テンプレートも使ってみたことはもありましたが、それでも有料にこだわった理由は3つ。
①デザイン面。やはり他の人と違う見た目が欲しかったこと。
②SEO的なメリット。特に速さが欲しかったこと。
③運用中のフォローのメリット。有料のものはメーカーや会員サイトに聞けることが良いと思いました。
ただ現在、例えばCocoonなどは大変優れている無料テーマですし、あまりこだわりがなければ無料テンプレートという選択肢もあるとは思います。
そんな私ですが、今回あらたに、エックスサーバーが提供している「XWRITE(エックスライト)」というテーマを試す機会がありました。
実際使ってみて、なかなかいいんじゃないかと思いましたので、私の実感に一般の口コミなどを合わせて、このテンプレートの特徴や使い勝手、メリット・デメリットについて書いてみたいと思います。
また、私が使ってきた『THE THOR(ザ・トール)』や『SWELL』との比較もしてみます。
評判が本当かどうか、ぜひご参考になさってください。
XWRITE(エックスライト)の概要と主な特徴
XWRITEの概要
先ほども書きましたが、XWRITE(エックスライト)は、国内最大のレンタルサーバー「エックスサーバー」を提供する、エックスサーバー株式会社が開発し、2022年9月にリリースされたWordPress有料テーマです。
まだ2年ほどの比較的新しいテーマですが、初心者でも簡単に使えることと、発売元がとても有名な会社なことで、今や主要テンプレートの一つとしてかなりの人気です。
細かいアップデートも頻繁に行われていて、開発元がこの商品を丁寧に育てていこうとされているのがよくわかります。
XWRITEの主な特徴
XWRITEの主な特徴としては以下の6つが挙げられます。
- シンプルなデザインと着せ替え機能
- 初心者でも簡単に使える直感的な操作性
- SEO対策や高速表示のための最適化
- 広告収益化への対応済み
- 安心のサポート
- サブスクも用意されたユニークな価格設定
それぞれ解説していきますね。
1. シンプルなデザインと着せ替え機能
デザインは「マイルド」「ソリッド」『シンプル』の3つのスキンが用意されており(2024年10月現在)、ワンクリックで簡単に着せ替えが可能です。初心者でも簡単にオシャレなサイトが作れます。また、ブログ運営中にデザインを変更しても、記事やコンテンツに影響を与えないので安心して試せます。
マイルド
丸みを帯びた柔らかく優しいイメージのデザイン
ソリッド
シャープでメリハリのある、現代的なデザイン
シンプル
すっきりして清潔感のあるデザイン
ちなみに私のブログの一つにWXRITEを適用してみましたのでご覧ください。
まず適用前がこちら。テーマはSWELLです。
そしてこちらがXWRITE適用後。有効化しただけでまだ何もしていないのでやや地味ですが、ここから手を入れていくことでさらにオリジナルな見た目になるはずです。
さらにXWRITE独自のデザインブロックと豊富なプリセットが用意されていますので、それを使って短時間でより美しいサイトにカスタマイズできます。XWRITEはデザインの一貫性を保ちつつ、個性的な表現が可能ですから特にビジュアル重視のブログに最適です。
もちろんモバイルフレンドリーな設計で、スマートフォンからのアクセスも快適に行えます。
2. 初心者でも簡単に使える直感的な操作性
WordPressのブロックエディターに完全対応、誰でも直感的に記事を書くことができますし、レイアウトや微調整も簡単にできます。いわゆるコーディングの知識がなくてもすいすい作っていくことができます。
下は最も頻繁に使う編集バーをキャプチャーしたものですが、例えば文字の大きさを変える「AA」のアイコンにポインターを当てると、その下に使える文字の大きさがサッと表示され、そこから選んですぐ適用できます。色やその他も同様で、とても使いやすいと感じます。
3. SEO対策や高速表示のための最適化
XWRITEは軽量で、サイトの表示スピードが速いことが特徴です。また、SEOを意識した機能(構造化データやメタタグの設定)も標準装備されており、検索エンジンからの評価を高める機能が充実しています。
4. 広告収益化への対応済み
これはブログで広告収入を得たいと思う方のメリットとなりますが、XWRITEは、アフィリエイトリンクの挿入や「PR」表記などの機能が簡単に設定できるなど、収益ブログへの対応が整っています。
5. 安心のサポート
実際使ってみて、安心できると思ったのがサポートです。電話でのサポートこそありませんが、マニュアルなどで使い方や困り事にはかなり対応できるよう用意されています
- 公式サイトのマニュアル:機能に沿って豊富な画像でとても丁寧に書いてあります。これはかなり安心感につながりました!
- 会員サイトのフォーラム:何か困ったことが起きたらフォーラムを通じて他の利用者の方に相談をすることができます。過去の同様の質問・回答を探すこともできます。
- エックスサーバーの解説記事:開発元のエックスサーバーの公式ブログにもとても丁寧な解説記事があり、それを見るだけでも主なことはわかります。
ブログ初心者向けのWordPressおすすめテーマ『XWRITE』を徹底紹介!
そして安心といえば、エックスサーバーという大手企業による開発・運営であるというのはとても安心できる点だと思います。
6. サブスクも用意されたユニークな価格設定
現在購入できる主要な有料テーマの価格は概ね15,000円〜20,000円(税込)くらいで、XWRITEは19,800円(税込)ですから高い方に入ります。ただ、XWRITEのユニークなところは、サブスクでの利用プランもあるところです。
サブスクですと、月額で990円(税込)。もしくは年額で9,900円(税込)です。
私も現在月額プランで使っていますが、しばらくテスト的に使ってみたいとか、何らかの理由で1年間だけのブログであるとか、そういうケースではとても良いと思います。
私が知る限り、こういうサブスクの形でWordPressテーマを使えるのは他に無いと思います。
XWRITEのデメリット
ざっと使った限り、大きなデメリットは感じないのですが、あえて言えば二つのことがあるかな、と思います。
1. 価格が高めであること
先ほども触れましたが、他の有料テンプレートに比べてやや高目の価格設定になっています。また、サブスクのプランはメリットでもありますが、長期に使った場合は当然トータルの支払が高くなりますからデメリットとなります。
ここは使う人がしっかりコントロールしないといけないところですね。
2. ネット上にユーザーからの関連記事や情報がやや少なめなこと
XWRITE自体の欠点ではないので、デメリットに入れるのは申し訳ないのですが・・
私が使ってきた「THE THOR」や「SWELL」はネット上に使い方やカスタマイズの関連記事が大変多く、ちょっと検索するだけでも本当に何でもわかります。
ですがXWRITEでは最初のリリースから丸2年と、他に比べると日が浅いからか、そういった関連記事や情報が少ないような気がします。
今後さらに多くのユーザーが利用することで、レビューもカスタマイズ記事も増えるでしょうから期待をしています。
XWRITEの口コミを探してみました
ネット上のXWRITEの口コミを探してみました。主な良い口コミ・悪い口コミをまとめてみます。
XWRITEの中立的または悪い口コミ
- カスタマイズの限界
・初心者には使いやすいとの評価が多い反面、上級者や細かいデザイン調整を求めるユーザーにとってはカスタマイズの自由度が少し物足りない。
特に既存のデザインスキンを超えて高度なカスタマイズをしたい場合に、限界を感じるという声があります。 - サポートや情報不足
・XWRITEはコミュニティやカスタマイズに関する情報がまだ少ないと感じる。
・公式のサポート窓口はありますが、他の人気テーマと比べて、使い方やトラブル解決の情報がネット上で見つけづらい。 - 料金がやや高い
・XWRITEが高品質で機能が豊富なのはわかるけど、価格が他の有料テーマに比べて高めである。
特に初心者の方がコストパフォーマンスに疑問を感じる場合があるようです。 - デザインブロックの一部が使いづらい
・XWRITEに搭載されているデザインブロックの一部で、操作性の難しさや見た目が編集画面ではうまく反映されないというフィードバックがありました。これが原因で記事作成時にストレスを感じる場合があるようです。
これらの口コミから、XWRITEは特定のユーザー層や使用環境によっては少し使いにくさを感じる部分があると思われます。
次に良い口コミです。
XWRITEの良い口コミ
XWRITEの良い口コミとして、以下の点が多く挙げられています。
- 使いやすさと直感的な操作性
・多くのユーザーが、XWRITEはWordPress初心者でも簡単に使えると評価しています。
特に、コーディングの知識がなくても直感的に操作でき、ブロックエディターを使った記事作成がスムーズだという声が目立ちます。 - デザインがシンプルでおしゃれ
・サイトの見た目がきれい。
・カスタマイズする時にリアルタイムで確認できるのが特に便利。
・複数のデザインスキンが用意されており、ブログ運営中にデザインを簡単に変更できるのが良い。 - 表示スピードが速い
・XWRITEは軽量で高速だと実感している人が多くみられます。閲覧者の離脱を防ぎ、快適なユーザー体験につながっている。
・SEO対策も充実しており、検索エンジンでの評価向上に貢献している。 - 収益化のサポート機能
アフィリエイトリンクの設定や広告の挿入が簡単で、収益化のサポートが手軽にできる。特に広告ラベルや「PR」の表記が簡単に設定できる点が便利。 - カスタマイズの自由度
XWRITEはカスタマイズの幅が広く、コードに触れず簡単にデザインや配色を変更できるのが良い。
これらのポイントから、XWRITEはブログ運営やアフィリエイトに最適なテーマとして、特に初心者さんから中級者の方に広く支持されていると感じます。
はじめてでも簡単にブログが書ける!WordPressテーマ『XWRITE(エックスライト)』
XWRITE と THE THOR、SWELLの比較
『XWRITE』と、私がかつてしばらく使っていた 『THE THOR』、現在メインで使っている『SWELL』の比較をしてみます。
この三つの中で最もカッコいい見た目が作れるのは『THE THOR』だと思います。その点はすごく気に入っています。
ですが『THE THOR』は設定項目が多く、用語もやや特殊で、慣れるのに少し時間が必要な気がします。また、今年になって一度アップデートはあったのですがその前が約1年間アップデートがなく、今後にやや不安を残します。
その点、『XWRITE』と『SWELL』はアップデートも今も頻繁にありますし、どちらも簡単にまずまずキレイな見た目のブログができあがります。
どちらも良いと思うのですが、これから始める方、特に初心者の方なら、『XWRITE』の方が細かい部分でより作りやすくできている感じなのでオススメかな、と思います。
XWRITE | THE THOR | SWELL | |
使いやすさ | ◎ | △ 設定がやや中級者向け | ◎ |
カスタマイズのしやすさ | ◎ | △ | ◎ |
個性的な見た目 | △ | ◎ | △ |
速度 | ◎ | ◎ | ◎ |
アップデート | ◎とても頻繁 最新は2024/09/20 v2.7.5 | △ややあき気味 最新は 2024/3/1に その前は約1年前 2023/4/18 | ◎頻繁(概ね月1度くらい) 最新 v2.12.0 |
価格 | ・サブスクプラン 月額 990円または年額9900円 ・買い切りプラン 19,800円 『エックスサーバー』を利用している人は15,840円に割引 | 16,280円(買い切り) | 17,600円(買い切り) |
サポート(使い方、トラブル時など) | ・マニュアルサイト ・ユーザーフォーラム | ・会員フォーラム ・使い方を書いたブログが極めて多い | ・マニュアルサイト ・ユーザーフォーラム ・使い方を書いたブログが多い |
複数サイトの作成 | 可 | 可 | 可 |
※情報は2024年9月30日現在のものです ※価格はすべて税込みです |
それではこれまでの話から、「XWRITE が向いている人、向かない人」をまとめてみます。
XWRITE が向いている人、向かない人
XWRITEが向かない人
高度なカスタマイズを求める人
XWRITEは初心者向けのシンプルなカスタマイズを提供していますが、より詳細なデザインや機能の調整が求められる上級ユーザーには、自由度が足りないと感じる場合があります。
無料テーマを探している人
XWRITEは有料テーマで、コストをかけずにブログを始めたい人には向いていません。お値段少し高めですので費用対効果を重視する人には選ばれにくいです。
豊富なサポートを求める人
ネット上の情報やコミュニティがまだ充実していない場合があります。すぐにサポートや問題解決の情報を得たい人にとっては、不十分と感じる場合があるかもしれません。
デザインに強いこだわりがある人
提供されているスキンやカスタマイズオプションを超えて、さらにオリジナリティの高いデザインや独自のサイト設計を追求したい方には、制約が多く向かないと思います。
XWRITEが向いている人
ブログ初心者の人
「XWRITE」はWordPressが初めての初心者さんでも、簡単にブログが書けるように作られています。ブロックエディターも直感的に使え、すぐ慣れると思います。
シンプルでおしゃれなデザインを求める人
複数のデザインスキンが用意されており、ワンクリックで変更できるため、デザインにこだわりたい人に向いています。カスタマイズはリアルタイムでプレビューしながらできるので誰でも簡単です。
SEO対策を重視する人
構造化データやメタタグの設定が標準装備されており、検索エンジンでの評価向上を目指したい人に向いています。初心者でも簡単にSEO設定ができるため、集客に力を入れたい方におすすめです。
収益化を目指している人
アフィリエイトリンクや広告の挿入が簡単にでき、収益化を考えているブロガーやアフィリエイターに最適です。PR表記や広告ラベルの設定もワンクリックで対応可能なため、広告運用もスムーズに行えます。
XWRITEのQ&A
XWRITEについてよくある質問をまとめました。
- WRITEのサブスク(月額プラン・年額プラン)で期限が切れるとどうなりますか?
-
テーマのアップデートができなくなる、サポートフォーラムの書き込みができなくなる、ということで、ブログの即停止とか、テーマが消滅するということはないとのことです。
- WRITEに他のテーマから乗り換えは簡単にできますか?
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乗り換えプラグインなどのツールは現在無いようで、簡単な乗り換えは難しそうです。ただ、開発元の方もそういうものの必要性は感じられていて、今後開発される可能性はあると思います。
- 1アカウントで複数サイトでの利用はできますか?
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複数サイトで利用可能です。
- Xサーバー以外でも利用ができますか?
-
はい、XWRITEはエックスサーバー以外のサーバーでも利用できます。ただし、エックスサーバーと組み合わせることで、より最適化された動作や特定の機能が活用しやすくなる場合があります。
- WRITEで作れないジャンルなどはありますか?
-
利用規約の3「禁止事項」を見る限り、特にジャンルに関する禁止はありません。ただ「公序良俗に反する行為やそのおそれのある行為、またはそれを助長する行為は禁止」ということは書いてありますので、そこに抵触しそうなジャンルや記事は避けた方が良いと思われます。
xwriteを使った感想と評判まとめ
初めて使ってみましたが、とても使いやすく、これならWordPress初心者の方でも問題なく使えるなと思いました。
ただ、ネットの口コミにもあるように、本格的に作り込んでいこうと思うともの足りなく感じるところも出てくるかもしれません。
開発・運営がエックスサーバーという信頼感、フォーラムも活発ですし、アップデートもとても頻繁にあることなどを考えると、特に初心者さんから中級者さんにとって、かなり使いやすいオススメできるテンプレートだと思います。私も引き続き使ってみたいと思います。
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