私はブログに「この前読んだこの本、お薦めですよ」とか、人の紹介を頼まれてメールに「この人、お勧めします」とか 書くことがあります。
その違いってどうなんでしょう?
雰囲気としてはなんとなくわかる気がするのですが、正直イマイチはっきりしたことが言えません(^_^;
なもので、ついメールなどでは「おすすめします」「オススメです」と書いてしまいがちでした。
ひらがなカタカナを使う方が軽いイメージだし、漢字を間違って使うこともありませんが、ここは一度しっかり調べて、間違わないようにしたいと思います。
あなたもどうぞ一緒に見ていってください(*^^*)
はい。辞書をいろいろ調べてみましたよ。
お勧め その意味は?使い方は?
まず「お勧め」。 この字は「これいいよ」「一緒にやりませんか」という気持ちが入ったものです。
「誘う」という感覚ですね。
自分が大好きなもの、体験してみて良かったと思うものを、他人に、これいいよってすすめする時がこの字で、私はこの使い方で使うことがいちばん多いです。
熟語だと「推奨」が近いです。
【例】
- 今週のお勧めレシピランキング
- 「このお店、おいしいですよ」と上司にお勧めした
冒頭で書いた「この前読んだこの本をお勧めする」などはこれですね。
ありゃ、だったら冒頭のは間違いですねー (^_^;
正確には「この前読んだこの本、お勧めですよ」です。
でも本の場合、“推薦図書” という言い方もあります。「お薦めの本」も間違いではありません。
次の項でもお伝えしますが、本の場合は少し学術的なニュアンスがあるので「お薦め」も書くのだと思います。
お薦め その意味は?使い方は?
「お薦め」は何かを「採用するのを 進言する」時に使います。
いわゆる「推薦」です。
何かの立場に人を推薦する、あるいは何かの決定事項にモノを推薦する、など。
【例】
- 今度の選挙に山田さんをお薦めします
- このプランの原案にはA案をお薦めします など
加えて、「お勧め」が比較的温かくてカジュアル、それに対し「お薦め」は少しクールで固いイメージもあります。
先ほどの「推薦図書」には、「 “一定の評価に値するもの” に採用した図書」というニュアンスがあります。 本の場合「お勧め」も「お薦め」も使いますが、個人が普通に使うのはやはり「お勧め」の方が良さそうです。
「お勧めレシピ」とは言っても、「お薦めレシピ」は通常言いません。 もっとも、この場合は「おすすめレシピ」の方が柔らかくて良さそうですが(笑)。
お奨め その意味は?使い方は?
「お奨め」は 「お勧め」に近いのですが、そこに「頑張ってと励ます気持ち」や「注意を促す気持ち」が加わります。「奨励」のイメージです。
【例】
- この講座の習得は大変かもしれませんが、ぜひお奨めします
- 連絡会議に丁寧な運営をお奨めした
お進め その意味は?使い方は?
kotobank(小学館)、デジタル大辞泉などを引いてみましたが 「お進め」は出てきませんでした。パソコンの文字入力では出てくるんですけどね。(^_^;
それにしても、日本語って難しいですね(笑)。
でもそのニュアンスの違いを知り、正しく使うのは大切なことだし、 調べるのって面白いなと思いました。
(参考文献:goo辞書、デジタル大辞泉/小学館、実用日本語表現辞典 ほか)
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