この数年、東京や大阪でカプセルホテルに泊まることが多くなった私です。
カプセルホテルに泊まったことのなかった頃は、私もどこか抵抗がありました。でも今は十分快適に過ごせることを知りました。
あなたがもしカプセルホテルというものを知らず、食わず嫌いをしていたなら、もったいないことをしているかもしれません。
私が体験してみて思ったカプセルホテルの良さや、システム・設備その他の解説をまとめてみました。ぜひ参考になさってくださいね。
1)カプセルホテルってどんなところ?
カプセルホテルは、人ひとりが横になれるくらいの大きさのカプセルで寝る、簡易型宿泊施設です。こんな感じ。
上下二段になっていて、上の段へは手すりを持って踏み台で上ります。

カプセルルーム
簡易宿泊と言っても最近のカプセルホテルはおしゃれで清潔ですし、設備も充実していて、人気が高まっています。
カプセルホテルはもともと男性向けの施設として作られてきました。今でも男性限定の店は多いですが、近年、女性だけが入れる女性専用フロアを設けたお店も増えてきました。今では女性の注目度も高くなっています。
2)カプセルホテルのメリットは?
- 値段が安い
- 急でも泊まれる可能性が高い
やはり値段が安いことが最大のメリットです。安いところでは1泊2,000円台というところもあります。平均すれば4,000円程度のところが多いと思いますが、それでもビジネスホテルと比べれば圧倒的にお安いです。
遠い自宅までタクシーを飛ばすより、カプセルホテルに泊まった方がいいと考える人も多くなりました。また、出張経費が抑えられる中、費用を少しでも安くするために利用するサラリーマンも多くなっています。
うっかり終電を逃してしまった!なんて時でも、電話一本で宿泊OKなことが多く、安心感があります。(金曜土曜の夜は満室のこともあるのでご注意!)
私は宿泊当日は仕事で深夜になることが多いので「寝られたらいい」です。そういう人にとっては十分だと思います。
3)カプセルホテルのデメリットは?
- 鍵がかからないのが不安
- 他人の気配や物音が気になるかも
- 広さが十分とは言えない
やはりまず鍵がかからないのは大きなデメリットで、慣れない人は不安だろうと思います。法的にカプセルホテルでは鍵のかかる扉を付けられないので、仕方ないところです。
周囲の人の気配や物音、いびきなどが気になることがありますが、これも構造上仕方のないことで、慣れるしかありません。
広さも決して十分に広いということはありませんが、これはそういうものと思うしかありません。

カプセルルーム
メリット・デメリットをご覧になって、どう感じられたでしょうか。
人によってカプセルホテルが合う合わないはあるでしょうけど、想像より悪くありません。
それでは実際の利用方法や設備の話に入ります。
4)カプセルホテルの利用の仕方
当日でも泊まれる?予約した方がいい?
先ほども書きましたが、もちろん当日でもほとんどの場合、泊まれます。泊まるところに困ったら、電話してみてください。
ただしカプセルホテルといえども、週末は大変混み合います。金曜土曜の夜は極力予約されることをお勧めします。
インターネットでの予約で宿泊費が割引になるお店もあります。予約した方が安心ですしお得です。
どんなシステムなの?
お店によっても違うとは思いますが、大体は次のような感じです。
- 靴を脱いで上がり、靴箱に入れ、鍵をかける
- その鍵をフロントに預け、チェックインの手続き
- 手続きと同時に、室内着とロッカーの鍵を受け取る
- ロッカールームに行き、自分の番号のロッカーを開け、その場で部屋着に着替える
それ以降は基本的に館内では部屋着で過ごすこと - 自分の番号のカプセルをチェックしておく。寝るなりお風呂に入るなり休憩室でくつろぐなりご自由に(女性は大浴場が使えないお店も多いですが)
- お風呂は24時間入れるところが多いので早朝でも可
- 朝食が付いているコースで頼んだ人は朝食を
- 退出の際は、まずロッカーを開け着替え、部屋着はそのままフロントに持って行き、清算をし、退出する。チェックアウトは10時が多い
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【翌日】
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女性でも泊まれるの?
冒頭にも書きましたが、大都市を中心に女性が泊まれるカプセルホテルが増えています。現在、東京・大阪・広島で女性が利用できるカプセルホテルはこちらに書きましたのでご参考にしてください。
東京⇒カプセルホテルが女性に人気!東京の安心な14施設を大特集
大阪⇒大阪のカプセルホテル&サウナで女性が泊まれる11店を大特集!
広島⇒広島で女性が泊まれるカプセルホテル・CUBE体験記!
(ここで取り上げたお店は全て男性も利用できます)
他の地方にも女性が泊まれるカプセルホテルはあると思います。今後調べて記事にしていきたいと思います。
チェックイン、チェックアウトの時間は?
チェックインは15時、16時が多いようです。基本的に、予約の段階で大体何時頃チェックインするかを送ります。当日それを遅れる場合はお店に電話を入れてあげてください。
チェックアウトは10時のところが多いです。私が以前泊まったところでは、10時がチェックアウトで、それを過ぎると超過した時間に合わせて追加料金がありました。
カプセルにランクのようなものはあるの?
お店によってはカプセルの広さやベッドの材質などでランク分けしているところもあります。例えば・・
- A シングルベッドの広さ、通常の硬さのマット
- B セミダブルくらいの広さ、高級な材質のマット
- C 机や椅子が付いていて、広さもそれなりに広い、個室に近いもの など
料金は?
料金はかなり幅があります。1泊で2,200円くらいから高いところで6,000円くらいまで。お店によっても、また利用するコースや1泊なのか短時間なのかによっても違います。
割引券などはありますか?
ホームページに割引券・クーポン券を用意しているお店が多いです。また、ホームページを確認すると、年齢によって割引したり、朝食付きで割引していたりというものもあります。なるべくならをチェックして、お得に利用しましょう!
短時間の休憩のようなシステムはありますか?
泊まりでなくても数時間休めると助かる、ということもありますよね。多くのお店ではそういう人向けの、6時間とか12時間などの、時間限定で利用できるコースを用意しています。
そういうコースではカプセルは利用できませんが、お風呂に入ったり、休憩室で仮眠をとったりは十分にできます。値段も安いのでそんな利用法もいいですよね。

休憩室
5)安全なの?快適なの?
安全なの?
カプセルホテルの大きな特徴の一つは寝ているところに鍵がかからないということです。入口は厚手のロールスクリーンやアコーデオンカーテンなどで遮るだけで、ガチッとロックできるわけではありません。法的にも通常の鍵のかかる宿泊施設とは異なって分類されるので、ここは仕方のないところです。
盗難があったり、利用者間でのトラブルの可能性もあるのでは?とも思うのですが、今のところそういう話は聞いたことがありません。皆さんそれぞれにマナーを守って利用されている印象です。
女性の場合は特に男性が紛れてこないかなど気になるところですが、女性利用可を謳っているお店は、男性としっかりと分離してあります。その心配はありません。
清潔なの?
先日泊まったカプセルホテルではチェックアウトの10時くらいから清掃の方が入って、掃除やリネン類の交換等をしっかりされていました。よほど変なところでない限り、衛生的には問題ないと思います。
ゆっくり寝られるの?
これは人によっては厳しい人もあるかもしれません。まず鍵がかからないというところで、落ち着かない人は落ち着かないでしょう。さらに、他のカプセルの人の出入りの音や、寝息・いびきが気になるということもあるでしょう。
これはカプセルホテルの構造上仕方のないところですが、神経質な方はつらいかもしれません。私は極端にうるさいと感じたことはありませんし、普通の人なら大丈夫だと思いますが・・。
カプセル内はそこそこの広さがありますが、寝返りが激しいと、壁に体をぶつけることもあります。
6)カプセルホテルの設備は?
どんな設備がありますか?
私が行ったところでは、大浴場、露天風呂、サウナ、シャワールーム、食堂、休憩室、パソコンルーム、喫煙室、マッサージサービス などがありました。
お店によっては岩盤浴やマッサージがあるところもあります。食堂はないところもあります。
カプセルの中の設備としては、マット、掛け布団、枕以外は、テレビと調光ライトがあるくらいです。女性向けのカプセルには化粧用品などのアメニティグッズが付くところもあります。
インターネットは使えますか?
はい、多くのお店でWi-Fiが使えるようになっています。パソコンが置いてあるパソコンルームを設置しているところもあります。
食事はできますか?
これはお店によってさまざまです。大きな食堂が設置されているところもあれば、全く何もないところもあります。
とはいえカプセルホテルの多くは繁華街にありますので、中で食べられなくても食事には事欠かないと思います。
充電はできますか?
カプセルの中にコンセントがありますので、そこで寝ている間に充電ができます。(一部、カプセル内にないお店もありますが、その場合他の場所で充電できます)
7)利用のマナーと注意
利用する際には注意する点がいくつかあります。特に気をつけてもらいたいところを4つ書いておきます。
- 非常口を確認しておく
- カプセルルーム内では静かにする
- カプセル内での飲食は不可
- 貴重品はカプセル内には持ち込まない
- ロッカーキーは肌身離さない
カプセルルーム内に入ったらまず、非常口とそこへのルートを確認しておきましょう。万一火災等があってもきちんとルートを知っておけば安心です。
構造上、音がどうしても筒抜けになります。周りの人に迷惑にならないよう、歩いたりカプセルへの出入りも極力静かにしましょう。
朝の目覚ましにスマホの電子音をセットする人が多いのですが、これももう少し寝たい人には迷惑になりますから、なるべくバイブモードで目覚めるようにしてください。
コンビニで食べ物を買ってきてもいいし、飲み物やスナック類は店内で自販機で買えますが、それらをカプセルには持ち込めません。飲食は休憩室など決められた場所でしてください。
ロッカーに入れておくか、フロントに預けておくのがベストです。別途貴重品入れを用意しているお店もあります。
ロッカーキーは腕に巻けるようになっていますから、常に腕に巻いたままにしておくことです。ロッカーの開閉はもちろんですが、食事の支払い、自販機での購入なども全てロッカーキーのバーコードで行いますから、大変大事です。万一紛失した時は実費を取られますから要注意です。
チェックアウトはカードを指定の場所に返すだけで、フロントに立ち寄る必要がないというところもあります。全国のカプセルホテルには、私が体験したのとは違うところも多々あると思いますが、だいたいここに書いた感じが標準だろうと思います。
もしあなたがまだカプセルホテル未経験でしたら、一度経験してみてください。きっと面白いと思われるのではと思います。
私もビジネスホテルとカプセルホテルと、うまく併用していきたいと思います。
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