2月3日は節分ですね。
コンビニでは恵方巻きの予約が始まっていますし、またあちこちで「鬼はぁー外、福はぁー内!」の声が聞こえることでしょう。力士さんや芸能人が豆をまくのも恒例のニュースですよね。
私は一人暮らしなので、一人で豆をまくのはちょっと寂しいですが、それでも福を招きたいと毎年まいてますよ。後始末が大変ですけどね(笑)(^_^;
さて、そんな節分ですが、そもそもどんな日だっけ?と思いませんか。どういう意味があるのかな、とか。
小さい子供さんがいらっしゃったら「ママ、節分ってなぁに」とか聞かれて困ることもあるのかも。
今日はあらためて、そんな「節分ってなぁに」をとりあげてみたいと思います。
あわせて節分をさらに理解し楽しめる雑学も調べたのでお伝えしますね。
1)節分とは、そもそもなに?
節分とは 「節」の 「分」です。(笑)
いやいや、茶化しているわけではありませんよ。(^_^;
私のブログでいつも使う図ですが、二十四節気を表した図をご覧ください。
二十四節気というのは、旧暦で、一年を24等分してそれぞれに名前をつけ、その季節をより身近に感じられるようにしたものです。
「春の季節」「夏の季節」「秋の季節」「冬の季節」がそれぞれ6つずつ小分類されています。立春とか秋分とかよく聞くものもありますし、あまり耳馴染みのないものもありますね。
小分類はともかくとして、この四つの季節があります。これは今の季節感とは少しずれていますが、ご承知ください。
この<「季節」の「分かれ目」が「節」「分」なのですね。
ということは・・・?
2)節分は1つじゃない?
はい、そうなんです。節分は一年に4回あります。
- 冬から春への季節の分かれ目(冬の季節の最終日)
- 春から夏への季節の分かれ目(春の季節の最終日)
- 夏から秋への季節の分かれ目(夏の季節の最終日)
- 秋から冬への季節の分かれ目(秋の季節の最終日)
この4つがすべて節分です。
言い換えればそれぞれの季節の始まりである「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の日が節分ということです。
節分といえば2月のはじめ頃、と思いがちですが、意外ですね!
3)でも2月の節分だけしか言われませんよね?
4つあると言っても、実際には立春の前日である2月の節分しか言われませんよね。これは旧暦の一年の考え方が影響していると思われます。
旧暦では春を一年の始まりと考えています。春の季節の初めの日である「立春」が元旦のようなもの。ということは冬の最後はいわば大晦日のようなもの。一年を締めくくりで次の一年に向かうという意味で、4つの節分の中でも大きな意味を持っているわけですね。
二十四節気はそもそも中国から来たものですが、節分の行事も元は中国のものです。それが日本に入ったのは平安時代のことです。
当時「季節の変わり目には悪いことが起きる」という考えがあり、それを追い払うために節分に神事が行われたようです。中でもこの「新しい一年を迎える、冬の季節の最後の節分」が重要視され、この節分に神事や行事が多く行われるようになったようです。
ということで、節分は4つありますが、特にこの時期の節分だけが残り、現在に至っています。
ちなみに、節分の恵方巻きを、春から夏の節分(立夏の前)にも売ろうとした業者さんがあったけど、売れずに撤退したという話があるとか・・。やはり一般的には節分は2月のこの日だけですものね。
4)節分は2月3日で間違いない?
冒頭にも「2月3日は・・」なんて書いちゃいましたし、節分=2月3日と覚えているのですが・・
いえいえ。必ずしも2月3日じゃないんですよ。
節分は立春の前日なのは先ほども書いた通りですが、そもそもその立春の日が一定ではありません。細かくは別の記事に書いたので省略しますが、太陽の動きによって変わってきます。
1984年まではうるう年には2月4日でした。1985年から2024年はずっと2月3日。2025年からはうるう年の翌年に2月2日になるそうです。
※立春が天文学的になぜ変わってくるかは、少しややこしくなるので省きましたが、よろしければこちらの記事をご覧ください。
⇒2020年の立春はいつ?立春をもっと楽しめる6つの雑学!
5)節分ってなぜ豆を撒くの?
先ほどの項にも書きましたが、冬から春への節分は一年の終わりです。そして次の年の安全や無病息災を祈る日です。
平安の昔はいわゆる「邪気」を恐れる気持ちが強い時代でした。「邪気を追い払う」ことに心を砕き、その邪気を現実のものとイメージした時「鬼」という形になったのも、私は納得できる気がします。
当時、食べ物には不思議なパワーがあるという考え方もあり、さらに豆が魔物の目「魔目(まめ)」にも通じるということで、豆をぶつけて鬼を退散させるという行事になったようです。(参考:Wikipedia)
6)節分にはなぜ恵方巻きを食べるの?
元は江戸時代の芸者さん遊びからだという節もありますが、はっきりしていません。なにしろ私が小さい頃は全く無かった習慣です。
1977年に大阪海苔問屋協同組合というところが、節分のイベントに「巻きずし早食い競争」をしたのがきっかけだったということはあるようです。その後、主としてコンビニを中心に、マスコミの影響もあり、節分に恵方巻きを食べる習慣が広がることとなりました。
こういう、商売に乗せられたような新しい行事はどうよ、と批判的な向きもあるかとは思いますが、私自身はそれでもいいと思っています。家族の健康や幸せを願い祈るのはどんな形であれ良いことですし、古来からの行事や文化を時代に合わせて楽しむのは素敵だと思います。
節分は、そもそも年に4回ある、季節の節目のことでした。そして「季節の変わり目にやってくる悪いものを追い払う日」という意味があったのですね。
そういえば「季節の変わり目には風邪をひかないようにね」とよく言いますが、ちょっと重なりますね。
節分の行事は行事として、そして季節の変わり目に注意をするというのは特に健康面で、今の私たちに受け継がれていると思いました。
あなたもどうぞ節分の日にはしっかり鬼を退散させ、幸せをを祈ってください。
そして季節の変わり目にはどうぞ体調に気をつけてくださいね。
⇒節分に豆まきをする由来は?邪気を払うポイントは?
⇒2019年の立春はいつ?立春をもっと楽しめる6つの雑学!
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