実印の登録、あなたもしてますよね?
契約などで確かに本人であるという証明に使われる「印鑑登録証明書」(以下、印鑑証明と書きます)が必要な場面は人生で何度か訪れます。
印鑑証明を取るには、多くの自治体で専用のカード(印鑑登録証)を持っていくことになっています。私が住む広島市もそうです。
基本的にこのカードがないと発行してもらえません。広島市のはこんな感じのものです。
離れて住んでいるうちの奥さんが電話で「私の印鑑証明、1枚取って送ってくれる?」と言ってきました。
自分の印鑑登録カードはしっかり管理しているのですが、奥さんのはどこにあるのかよくわからなくて・・・
いろいろ探したのですが見つかりません。
困ったなぁ・・・
再交付ってできるのかなぁ。どうやるんだろ・・
・・と、印鑑登録カードを紛失した時の対処をいろいろ調べました。
そしてその後、念のためにと、もう一度引き出しの下の方まで全部見たら・・・
ありました! ありました! ( ホッ (*^^*))
ということで話は終わってしまうのですが(笑)
せっかく調べたことでもありますし、実際に広島市佐伯区役所に行って、登録証紛失の際の説明を聞き、書類をいただいてきたので、まとめてお伝えします。
「もし印鑑証明のカードを紛失したらどうすればいいの?」
と思われるあなたのご参考になれば幸いです。
(自治体によって多少の違いがあるかもしれませんがご了承ください。概ね同じではないかと思います。)
1.カード紛失の届け出と再登録の方法は?
ひとくちにカードを無くしたと言っても
- 印鑑登録証を紛失、印鑑はある場合
- 印鑑登録証と印鑑の両方を紛失した場合
の2つがありますよね。
1 印鑑登録証を紛失したが、印鑑はあるという場合
①「印鑑登録証亡失等届出書」を提出
→紛失したカードの登録をいったん止める処理です
②「印鑑登録申請書」と印鑑を持って行って再登録
→これで、元の印鑑に新しい番号が与えられた形での登録となります。
2 印鑑登録証も印鑑もなくした場合
①「印鑑登録廃止申請書」を提出
→今までの印鑑登録を一度廃止する処理です。
②「印鑑登録申請書」と新しい印鑑を持って行って新規登録
→番号も印影も全く新しい登録となります。
実は「印鑑登録証亡失等届出書」も「印鑑登録廃止申請書」も同じ書類です。
こちらになります。
上の中央のところを拡大しました。4つの届出(申請)を選ぶようになっています。
この1番が廃止の申請、2番が紛失届です。
ちなみに3番の「登録印鑑亡失届出書」はカードはあるけど印鑑が無くなった時の届け。
4番の「印鑑登録証再交付申請書」はカードが折れたりひどく汚れた際に同じものを再びもらうための届けです。傷んだカードが必要になります。
また、新しく登録するための「印鑑登録申請書」はこちらです。
下半分は代理人の「保証書」となっています。(次の項で説明します)
2.届出・申請からどのくらい時間がかかるの?
本人が窓口に行ける場合
登録する本人が担当窓口に行ける場合は、紛失の届出も新しい登録申請も即日処理してもらえます。なので1日で全ての手続きを終え、印鑑証明をもらうこともできます。
※免許証、住基カードなど顔写真の入った公的な証明書と、登録する印鑑が必要です。
※公的な証明書がない場合、広島市で印鑑登録をしている人の「保証」があれば即日処理してもらえます。(前項の画像・下半分がこれです)
本人が窓口に行けない場合
登録する本人が仕事等で窓口に行けない場合ですが、「廃止申請」「亡失等届出」は、窓口に行く人(代理人)が所定の形式の委任状を持参することが必要です。
その場合、即日の処理はできず、一度役所からお住まいの住所に「照会書」が届くので、それを持って本人または代理人(委任状が必要)が手続きに行く形になります。
この場合、1週間程度はみたほうがよさそうです。
「印鑑登録申請」も、所定の形式の委任状を持った代理人が行けば大丈夫です。
3.紛失した印鑑登録カードが不正利用される可能性はある?
紛失した印鑑登録カードがもし第三者に渡った場合、窓口で印鑑証明を取得される可能性はあります。
ただし、登録者(印鑑証明を必要とする本人)の氏名、住所、生年月日などを正確に書かないといけないので、それらを書いた手帳等と一緒に紛失したのでなければ、まず安心です。
最悪そういう情報も知られた場合、印鑑証明を取得され、その印影から印鑑を偽造され、借金などに悪用される、などというケースは、まれにですがあるようです。
通常、印影から印鑑を作ることはありませんし、ハンコ屋さんがそういうことはしないはずです。ただ、万一そういうことをされたらとても危険です。
落としてしまったとか、完全に紛失してしまったという場合には、そんな万一のことがある前に、早急に亡失届か廃止届を出すのが正解です。
終わりに
少し固い内容になりましたが、印鑑登録カードの万一の紛失の対処は以上のようになります。
いずれにせよ、紛失しないように、確実な場所に保管するようにしたいですね。(*^^*)
なお2016年から始まった「マイナンバー制度」で、マイナンバーカードを取得すれば、コンビニ等で印鑑証明をとることが可能になりました。
この手続きについてはまた別記事を書きたいと思いますが、印鑑登録カードを気にしなくても良いし、マイナンバーカードを利用するのもいいかもしれませんね。
ただ、ここのところ、マイナンバーカードの誤登録などによる問題が話題になっているのと、今度はマイナンバーカードの紛失に気をつけなくちゃいけなくなりますが・・はは(^_^;
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