それなりに対策はしているのですが、私のところに相変わらず詐欺メールの類いが多く届きます。
いつか記事をまとめようと思っていたのですが、そんなところに・・・
昨日の夜、またちょっと新しいタイプの詐欺メールが届いたんです。注意喚起のため、急ぎご紹介します。
なんと送信先は、あの「メルカリ」なんです(笑)。
登録申し込みもしてないメルカリからメールがきた
先に、届いたメールをそのままご覧ください。
私のメールアドレスはぼかしましたが、私が複数運営している他のブログの問合せメールアドレスです。
まず、初っぱな「メルカリにご登録いただきありがとうございます。」とあります。
メルカリに登録なんてしてないですよ!
もしこういうメールが届いても、直近にメルカリに登録してない方はまずここで怪しいと思ってくださいね。
その後は
「すぐに10000円のポイントを受け取ります。」
「このURLの有効期限は30日間です。」
「Webページを開く」とたたみかけてきてリンクが貼ってあります。
私は開いておりませんが、
ちょっと不思議なのは
https://jp.mercari.com/ というメルカリの正式なドメインが使われていることです。
ここで私でもちょっと(本物のメール?)という気持ちが出てきます。
ですが、それでも怪しんだ方がいいです。
なぜなら
●何もしていないのに「登録いただきありがとうございます」と届く不可解さ
●いきなり1万円分ものポイントがもらえるというのは通常ありえない
●「有効期限」を設定している
※通常の詐欺メールは「24時間以内」などというのが多く、焦らせるのですが
今回はそれにはあてはまりません。
そして大きなポイントとして、送信元のメールアドレスです。
今回は info@bctyhf.bar というアドレスになっています。
私はメルカリを利用していないのですが、
通常、どこの会社でも、送信元のメールアドレスは、
info@会社のドメイン
support@会社のドメイン などとなります。
メルカリのドメイン jp.mercari.com が入らないメールアドレスから送られることはまずあり得ません。
最近は詐欺メール、フィッシングメールもますます巧妙になっていて、「info@会社のドメイン」「support@会社のドメイン」などのメールアドレスでも届くものが増えました(詐欺グループがなぜそういう本物風のアドレスが使えるのかはわかりません)。メールアドレスだけでは見抜けないのでご注意ください。
私がやったこと(&やらなかったこと)
1. リンクはクリックしない(サイトは見ない)
2. ネットで「メルカリ 10000ポイント」と検索してみた
次にやったことは、この話がネット上でなんらか話題になっているかどうか、です。
もちろん始まったばかりのキャンペーンだとまだネット記事になっていないケースもあるでしょうが、今はあらゆる話題がとにかく速くネットに上がります。
まして1万円分のポイントをもらえるなんてすごいことですから、本当のことなら情報がないはずがありません。
そうすると過去の「メルペイスマート払いで最大1万円還元」
「知人の紹介で1000ポイントがもらえる」
「メルペイで3万人に10,000ポイントが当たる」などの記事はありましたが
少なくとも「10000ポイントがタダでもらえる」という記事はありませんでした。
3. メールアドレスのチェックをした
次はメールアドレスのチェックです。
アドレス「info@bctyhf.bar」で何か記事や情報がないか、ネット検索してみました。
そうすると、国立大学法人電気通信大学の、情報基盤センター様が
このメールの注意喚起の記事をアップされてました!
速くて素晴らしいです!(現在は削除されています)
メール本文を見ると私のところに来たのと全く同じものでした。
『リンク先は複数あり、全て詐欺サイトが動作しています。』とあるので、リンク先のチェックもされたようですね。
ありがとうございます。
『本学の学生及び教職員の方で万が一、ID・パスワード、クレジットカード番号等を送ってしまった方は至急情報基盤センターにご連絡ください。』とありますので、やはり他のフィッシングサイトと同じく、ポイントの受取りにはクレジットカード番号やパスワードが必要です、というような案内があるのかな、と思います。
4. メルカリの公式サイトに行ってみた
「10000ポイントがタダでもらえる」などというすごいキャンペーンであれば、メルカリの公式サイトで大々的にアピールしているはずです。
そこで最後にメルカリの公式サイトに行ってみました。
どこにもそんなこと載ってないですよ。
近日中にこのトップページに「当社を騙った詐欺メールに注意してください」というコメントが載るかもしれませんが・・・。
ということで、このメールは詐欺メールと断定しても良いと思います。
まだまだ多くの方に届く危険性があります。どうぞご注意ください。
詐欺メールにかからないために注意したいこと
最後に詐欺メールを避けるためのチェックポイントをまとめます。
- 自分と関係ないところからのメールは無視(速攻ゴミ箱へ)
- 貼ってあるリンクは絶対にクリック・タップしない
- ファイルが添付してあっても絶対に開かない
- 送信元のメールアドレスを見る。その会社と無関係なアドレスなら完全に詐欺メール
(ただし、最近は巧妙になっていて、その会社を思わせるアドレスである場合があるので注意) - 「24時間以内」などと時間を区切って焦らせるようなものは詐欺メール
- 「アカウントが削除されます」「二度と利用できなくなります」というような脅しをかけているものは詐欺メール
- 「ログインして情報の訂正が必要」などと、情報の入力を示唆するものは詐欺メール
たくさんあって、特にあまり慣れてない方は難しく感じられるかもしれませんが、
とにかく今は非常に巧妙な詐欺メール・フィッシングメールがとても多いです。
「少しでも変だと思う部分があれば、詐欺メール」と思った方がいいし、
「少しでも焦らせたり怖がらせたりする部分があれば、詐欺メール」と思った方がいいし、
「あまりにも美味しい話は、詐欺メール」と思った方がいいです。
気をつけてください!!
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