2016年最初の記事になります。今年もどうぞよろしくお願い致します。m(__)m
新年になって、今年の抱負は?と人から訊かれたり、心に誓ったりした人も多いと思います。
私の抱負ですか?
このブログをもっともっと多くの方のお役に立つものに育てることですね・・(*^^*)
新年最初の記事は、この「抱負」という言葉が気になったので取り上げてみました。
「抱負」という言葉とともに、「目標」というのもありますよね。冒頭の「もっと多くの人に役立つように」というのは抱負?それとも目標?
あと、最近はあまり使いませんが似た言葉に志(こころざし)もあります。
せっかく気持ちを新たにして心に誓うのなら、その辺も少しきちんと知っておきたいと思います。
ということで、「抱負と目標」そして「志」の違いについて調べてみました。
辞書で引いた抱負と目標の意味の違い
抱負も目標も志も、叶えたい目的があって、そこに向かうための強い気持ちがある、その中の言葉というのはわかります。
どんな違いなのかな・・・
ということで、定石ですがまず辞書を調べてみました。
以下、枠の中はすべてgoo辞書からの引用です。
ほう‐ふ〔ハウ‐〕【抱負】
心の中にいだいている決意や志望。「―を語る」
類語 志(こころざし) 関連語 大志(たいし)
抱負というのは「気持ち」なんですね。
元の意味を言えば「抱」は心にいだくという意味、「負」は負う、背負うという意味です。
心に強く思って、心に背負うもの、というようなイメージですね。
それでは「目標」は?
もく‐ひょう〔‐ヘウ〕【目標】
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を―にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の―になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「―を達成する」「月産五千台を―とする」「―額」
類語 目安(めやす) 目途(めど)
目標は何かその先の「そこ=目的」があって、実現できるためにずれないように決めていること、あるいは具体的な達成すべき事柄やレベルのこと、ですね。具体性を感じます。
それでは志はどうでしょう。
こころ‐ざし【志】
1 ア:ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。「志を遂げる」「事、志と異なる」「志を同じくする」「青雲の志を抱く」
イ:心の持ち方。信念。志操。「志を高く保つ」
2 相手のためを思う気持ち。厚意。「志を無にする」「お志はありがたいが、辞退します」
3 ア:謝意や好意などを表すために贈る金品。「ほんの志ですが、御笑納ください」
イ:香典返しや法事の引き出物、僧への布施の包みの表に書く語。→寸志
(以下省略)
2、3は別として、1は抱負や目標と重なるところが多いみたいですね。
もうちょっと調べてみたいです。
goo辞書の関連ページ(類似辞書)を調べてみました。
こちらには志/抱負と書いてありますが、使い方の違いが書いてありました。
志(こころざし)/抱負(ほうふ)
関連語 大志(たいし)
[共通する意味]
★何かをしようと思って心の中に抱いている思い。
[使い方]
〔志〕
▽大きな志をもって社会に羽ばたく
▽いったん志を立てたら簡単にあきらめるな
▽青雲の志
〔抱負〕
▽いつか大事業を成し遂げようという抱負をもつ
▽社会に出る抱負を語り合う
[使い分け]
【1】「志」は、定めた目的実現のために努力することも含む。
【2】「抱負」は、現在心に抱いている思いで、その実現へのプロセスは含まない。
【3】「志」は、「志を無にする」のように、相手のためになるような計らいや、「ほんの志ですが…」のように、お礼の品の意でも用いられる。
(一部省略しました)
【1】と【2】を見ると、ほぼ同じだけど、抱負は行動(実現達成までのプロセス)を含まない、志は行動を含むというふうに書いてあります。
辞書をひいての正式な意味はそんな感じです。
少し変わってきているかも・・?
他にもいろいろ調べてみますと、抱負と志について、goo辞書のような分け方をせず「心の中に強く願い、その達成に向かっていくこと」というほとんど同じ意味に使われているものが多く見受けられました。
どちらが正しい?と思いましたが、言葉というのは時代によって変わるものです。これも変化なのかもしれません。
狭い意味では、抱負は心に思うことだけ、志は心に思って行動するプロセスを含む。でも広い意味で両方同じで使われているという結論でいいのではないでしょうか。
もっとも「抱負を述べる」「志を述べる」は両方言いますが、「志が固い」と言うけど「抱負が固い」とは言いません。「今年の抱負」とは言うけど「今年の志」とは言いません。
この辺はいわゆる慣用的な使い方として、そんなものだと思えばいいと思います。
抱負と志は「心に強く思い、実現を願って進めること」
目標は「目的のために決める具体的な数値や事柄やレベル」
そしてその先に「目的」があるわけですね。
図式してみるとこんな感じかなと思います。
抱負・目標の具体例
いくつか具体例を挙げてみます。
抱負・志 | 目標 | 目的 |
毎日走る | 10kmを完走 | マラソンができる自分になる |
お金を貯める癖をつける | 1年間で50万円貯金 | アメリカ旅行を実現する |
営業の勉強をする | 営業成績を2倍に増やす | 会社に貢献し昇格もする |
ここを間違えて、「新年の抱負を言ってください」と言われて「フルマラソンを完走します」ではちょっとずれるわけです。
新入社員の方なら「営業成績を前年度比15%上げようと思います」ではそれは目標になってしまいます。
「今の仕事のために○○の勉強をしようと思います」ならいいわけです。
「誓い」や「願い」は、まず強く誓うこと願うことに意味があります。そういう意味で「抱負」はとても大切です。
しかし目的を達成するにはそのための具体的な目安が必ず必要です。それが目標です。目標は一つである必要はありません。途中経過の目標というのももちろんあります。中間目標、あるいは長い期間ならば3分割4分割の途中目標というのも大事です。
抱負を強く持ち、目標をチェックしていくことで目的や願いが達成されます。
私もこのブログをより良いものにするという抱負のもと、目標を立てていきます。
あなたもぜひ新年の抱負と目標を持ってくださいね!(*^^*)
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