もう一度確認しておきたい!健康寿命と平均寿命と平均余命の違い

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子どもの頃の自分には、60歳というともう、おじいちゃんおばあちゃんというイメージでした。
時が流れ、自分自身がその年齢に近くなりましたが、とてもそういう気分ではありません(笑)

高齢者イラスト

まわりを見ても、自分と同世代の人、上の世代の人、皆さんお元気で日々を楽しんでいらっしゃいます。老け込んだという人はまわりにはほとんどいません。

動物としての人間がそんなに変わるわけはないと思うのですが、実感としてそんな感じがあります。

そんな折りも折り、「日本人の50歳の平均余命が50年前と今とで10歳伸びた」というニュースを聞きました。

やっぱりそうなんだー とあらためて確信しましたが、それはそれとして「平均寿命」とか「平均余命」とか似た言葉が多くてわかりにくいなと思いました。

さらに最近では「健康寿命」という言葉もよく耳にします。

最近よく聞くこれらの言葉の意味や目的とするところをまとめてみました。

目次

平均寿命とは

まず、ネット辞書でひいてみました。

【平均寿命】
①零歳の者があと平均何年生きられるかを示した数。生命表から得られる。

引用元:大辞林 第三版

「生命表」というまた聞きなれない言葉が出てきました(笑)。これは、男女別・年齢別に、生存数・死亡数・死亡率などの統計を取り、表にするもので、日本では厚生労働省が随時発表しています。

※最新のものはこちら↓に詳しく発表されています。
厚生労働省のホームページ 第21回生命表(完全生命表)の概況
3 第21回生命表について(PDF)

要するに、平均寿命は、生まれたばかりの赤ちゃんが何年生きられるかを示すものですね。

最近のニュースでは、2013年の統計で、男性80.21歳、女性86.61歳になったとありました。

平均寿命はここのところ毎年伸びていて、まさに世界有数の長寿国といえますね。

50年前に較べれば、食事もよくなりましたし、環境もよくなりました。医療も保険も世界トップクラスでしょう。いい時代になりました。

ただ・・・ この数字には落とし穴があります。

この中には、寝たきりの人など、手厚い介護や療養が必要な人を含んでいるということです。実は私の母も、何年も寝たきりで会話もできない状態でした。

また、母と同じように寝たきりの人が大変多いのを見てきましたから、そういう方々を含んでの「平均寿命世界一!」というのは、素直に喜べないような、どこかしっくりこない気持ちがあります。

そんな私に「健康寿命」という考え方は自然なものに思えました。

高齢者イメージ写真

健康寿命とは

こちらもネット辞書で調べてみました。

【健康寿命】
平均寿命のうち、健康で活動的に暮らせる期間。WHO(世界保健機関)が提唱した指標で、平均寿命から、衰弱・病気・痴呆などによる介護期間を差し引いたもの。

引用元:goo辞書

健康寿命とは、手厚い介護が必要だったり、病院や施設で寝たきりになったりというのではなく、元気に自立して生活できる期間のことですね。まさに私の違和感に応えてもらった気がします。

言い換えれば
<健康寿命=〈平均寿命〉−〈自立して生活できない期間〉です。

2010年の統計で、健康寿命は女性が73歳、男性が70歳です。

この時の統計で、健康寿命と平均寿命の間に男性で9歳、女性の場合は12歳以上の差があります。これが「生活が自立してできなくなった期間」ということなのですね。

長寿になったというのは喜ばしいことですが、今後この差をなるべく少なくする(=健康寿命を伸ばす)ことが大事になってきますね。

平均余命(よめい)とは

はい、これもまずネット辞書で調べてみました。

【平均余命(よめい)】
ある国のある年齢の人々が、その後生きられる平均の年数。国勢調査に基づく年齢別死亡率から統計的に算出する。零歳のものを平均寿命という。

引用元:goo辞書

平均余命は「各年齢別の残りの年数」なんですね。

そのうちの0歳のものを「平均寿命」という。納得です。だから冒頭のニュースが「50歳の平均余命が10歳伸びた」と言う表現になるんですね。

大きな病気になったり寝たきりになるよりは、元気なままに、木が朽ちるように自然に逝きたい。いわゆるピンピンコロリが理想。それは私も思いますし、おそらくほとんどの人が思うことでしょう。

そのためにも

  • バランスの良い食事
  • 体調管理(特に運動機能の保持)
  • 外に出る
  • 社会との繋がり、役割を持つ


を心がけ、上手に年をとることが大変大事ですね。

健康で長生きをしましょうね!

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