忘年会やクリスマスなど一年の締めくくりで忙しい12月。
でもそんな中、心も体もリラックスできる日本の素敵な行事がありますよね。
はい。「冬至」です。
「冬至にはゆず湯とかぼちゃで健康を祈る」というのが、今も続く日本の文化ですね。
ちなみに今年2023年の冬至は 12月22日(金)ですよ。
そんな冬至のことをいろいろ調べてみました。
ちなみに、冬至をまず辞書で調べてみましたら・・・
二十四節気の一。12月22日ごろ。太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。この日にはゆず湯に入ったり、地方によってはカボチャを食べたりする風習がある。
(デジタル大辞泉より引用)
また、同じく二十四節気を辞書で調べると
太陰太陽暦で季節を正しく示すために用いた語。1太陽年を太陽の黄経によって24等分し、その分点に節気と中気を交互に配列し、それぞれに季節の名称を与えたもの。(以下略)
(デジタル大辞泉より引用)
とありました。
天文学やら太陰暦やらの知識が必要そうですね・・(汗)(^_^;
冬至の日が3倍楽しくなる6つの雑学!
雑学1. 冬至点ってなに?
冬至点は太陽の通過点の一つなのですが、それをイメージするのはなかなか難しいです。
図にしてみましたのでご覧ください。
まず、地球を中心に、大宇宙を一つの球体にイメージします。
これが「天球」です。
そしてその天球上を、太陽や星が動くとイメージします。
地球のまわりを太陽が回っているというのはとてもイメージしにくいですけどね。
天球上で太陽が回っている軌道を「黄道(こうどう)」といいます。
地球の赤道をそのまま伸ばして天球にあたったところを「天の赤道」といいますが、これに対して黄道は23.5度傾いています。
この「黄道」と「天の赤道」が交差するところが2箇所あり、これが「春分点」「秋分点」となります。
そして、その中間が「夏至点」と「冬至点」となります。・・わかりにくいですね(苦笑)。
太陽が冬至点を通過する日を「冬至」といい、この日は北半球では一年のうちで昼が一番短く、夜が一番長くなります。(南半球では逆)
雑学2. 冬至はいつも同じ日じゃないの?
冬至は年によってずれます。
それは、太陽が一周するのがぴったり365日ならいいのですが、実際には多少のずれがあるからです。(そのため、うるう年があります)
冬至点を通過する日にずれが生じ、冬至とされる日も変わります。
冬至は、基本的には12月22日、うるう年は12月21日です。
なので、今後冬至が12月21日の年は、2024年、2028年、2032年・・ ということになります。
雑学3. 冬至は日の入りがいちばん早いわけじゃない?
冬至が一年でいちばん昼が短いのはそうですが、日の入りの時間がいちばん早いわけではありません。通常、日の入りが一年で最も早いのは「冬至1週間前」頃です。
ちょっと意外ですね。
雑学4. なぜ冬至の頃ではなく2月頃がいちばん寒いの?
昼間がいちばん短い=太陽がでている時間がいちばん短い=いちばん寒いとなりそうなのに、実際最も寒いのは、例年2月頃ですね。
なぜでしょう。
理由は二つあります。
理由その1は、太陽の熱とそれを受けての地表の気温が変わることの時間差(タイムラグ)です。
太陽が当たるのが少なければそれだけ気温が低くなるはずですが、実際にはそれまでの気温が影響してすぐには低くなりません。いわゆるタイムラグがあって、じわじわと下がってきてしばらくしてからどっと低くなる。その時間差が1か月ほどと言われます。
また、理由その2は
日本の冬の寒さは、ユーラシア大陸からの大きな寒気団(シベリア寒気団)によるものですが、その寒気団が日本にやってくるまでに1〜2か月かかる、というのがもう一つの理由。
その二つが、1〜2か月後がいちばん寒くなる原因とされています。
ちょっと難しい話が続きましたね。
少し柔らかい話にしましょう。
雑学5. 冬至の日は何をする?その1【ゆず湯】
今、冬至というとまず「ゆず湯に入る」ですね。
「ゆず湯に入る」は江戸時代初期の銭湯から始まったようです。
「冬至」とお湯で療養する「湯治(とうじ)」を語呂合わせしたとも言われますし、ゆずは「融通」にかけたと言われます。「湯治した体は融通が利く」とか。江戸の人たちはなかなか洒落っ気がありますね♪
ゆずの果汁に含まれる成分は体を温めますし、香りは神経をリラックスさせるので、普段されない方もぜひ試していただきたいものです。
ただし肌の弱い人は刺激が強過ぎることがあるので要注意。ちくちくするようなことがないように、あまり果汁を流さないよう、袋に入れるなどして入りましょう。
冬至のゆず湯についてはこちらの記事もどうぞ。
雑学6. 冬至の日は何をする?その2【食べ物】
「冬至の日にはかぼちゃを食べる」は今もかなり定着しています。
「冬至にかぼちゃを食べると中気(中風)にならない」とも言います。煮物にして食べるところが多いようですね。
また冬至に「ん」のつくものを食べると「運」を呼び込む、ということで、「なんきん」「れんこん」「ぎんなん」「うどん」などを食べる地域もあります。
ちなみに、あと「かんてん」「きんかん」「にんじん」の3つを入れて「冬至の七種(ななくさ)」と言うところもあります。ちょっと面白いですね。
また「冬至に小豆がゆを食べると疫病にならない」という風習も一部に残っています。
冬至といえば、「ゆず湯」「かぼちゃ」「昼がいちばん短い」くらいしか思いませんでしたが、ちょっと調べるといろんなことがあって興味がつきません。
年末の忙しい時期ですが、だからこそ、一日くらい伝統の行事を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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