私は以前からいびきが大きく、昼間眠くなってしまうことが多くありました。ある時、意を決して睡眠外来のある内科に検査を受けに行きました。
その時の検査の様子はこちらに書きました。
結果、中程度の睡眠時無呼吸症候群とわかりました(泣)。
ですが、わかった以上なんとかしなくては!と、お医者様から聞いたいくつかの治療に挑戦しました。
この記事では、私がやった方法と実感したこと、そして費用の目安などをまとめます。
もう10年以上前の話なので、今はいろんな面でもっと良くなっていると思いますが、その時の体験談ということでご了承ください。
睡眠時無呼吸症の一般的な治療方法
睡眠時無呼吸症はなかなか根本的に治すのが難しいですが、原因によってそれぞれ治療法(改善法)があるようです。
- 1)肥満が原因の人
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まず肥満を治すのが先です。肥満が解消され、喉の周りの脂肪がとれれば睡眠時無呼吸症も自然に治癒することが多く見られます。
さらに、CPAP(後述)、スリープスプリント(一種のマウスピース/後述)を併用することもあります。
CPAPは病院で規定に達する無呼吸状態または弱呼吸状態があれば保険適用となります。機械一式をレンタルして、月額約5,000円です。
スリープスプリントは歯医者さんで作ってもらうのですが、保険適用で3万円〜4万円程度です。
これは一度作れば歯の治療などで歯形が変わらない限り、ずっと使えます。(逆を言えば、歯形が変わったらスリープスプリントも作り直さなくてはいけないということです) - (2)舌が大きい人、喉が細い人
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舌が大きいとか、のどが細い人は、上向きに寝ると舌が下がってのどを塞ぐので、いびきをかいたり睡眠時無呼吸になりやすいそうです。(私も舌が少し大きいと言われました)
そういうタイプの人は、手術で舌の一部を切除したり、喉を広げたりする手術という方法があるそうです。
私ちょっと怖いですね・・・
ただしこの手術は、術後に誤嚥を起こしやすくなることもあるので、あまりお薦めできません(と友人の耳鼻科医が言ってました)。
→このタイプの人も、CPAPやスリープスプリントでの治療が一般的です。
- (3)口呼吸や仰向けに寝る習慣のある人
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これらの習慣も喉を塞ぐことにつながるので、なるべく治す必要があります。
眠っている時で難しいのですが、なるべく横を向いて寝るとか、鼻で呼吸をする癖をつけることで、睡眠時無呼吸症の改善につながります。
副鼻腔炎などの慢性的な鼻の病気がある人(私もそうです)はそれを治すことで、睡眠時無呼吸症の軽減にもつながるそうなので、耳鼻科にも相談してみてください。
睡眠時無呼吸症の治療の主役となるのが CPAP(シーパップ)と スリープスプリント です。私は両方とも試しました。
それぞれお伝えします。
私が試した治療 その1 CPAP
CPAPは、小型の酸素マスクのようなものに、空気を送る機械がついたものです。寝る前にしっかりと鼻と口を覆うように装着し、頭に固定します。
本機のスイッチを入れると自分の呼吸に合わせて、少し強めの空気が送られてきて自然に呼吸するのをサポートします。
この写真は今、楽天市場の商品として売っているもののようですが、私が最初に使ったものは鼻も口も完全に覆ったもので、この写真とは違う感じです。
そして、私は数年のうちに2回、CPAPを試していて、2回目は1回目より少しコンパクトになった印象がありました。(おそらく現在はもっと小さく軽くなっていることと思います)
それにしても・・・
やはりこういうマスク(というか装置)を装着して眠るのは、正直なかなか慣れません。
寝返りはうてますが、うつぶせになって寝ることはできません。
さらに、私の場合はですが、最初に使った時、自分の呼吸と機械からの空気がうまく合わなくて、すごく苦しい思いをしました。
うとうと眠りかけた時に、空気が入ってこなくて、一瞬呼吸困難で死ぬんじゃないかと思いました(泣)。
それがちょっとトラウマになってしまって、結局この治療は試用段階でやめてしまいました。
とはいえ、CPAPは今も睡眠時無呼吸症でいちばん一般的で、まず試される治療法だと思います。
これですごく軽減されたという人も多いようですから、この病気で悩まれている人は、一度試してみるのもいいと思います。機械も年々改良されているはずです。
CPAPを使用する際はお医者さんから細かい説明や指示がありますし、保険もききます。
私が試した治療 その2 スリープスプリント
スリープスプリントは、歯の下半分に装着するマウスピースのようなものをイメージしてください。
これを装着すると下顎が少し前に出るような形になります。口がこの形になることで、喉が少し開いた状態になり、寝ている間も呼吸がしやすくなります。
これは歯医者さんで作ってもらいます。私は歯の治療に合わせ、2度作ってもらいましたが、技術が進んでいて、2回目のは特にずいぶん小さく使いやすくなりました。
自分のスリープスプリントを撮影して掲載すれば良いのですが、どこかになくしてしまって撮影できません。
この画像はスリープスプリントではないと思いますが、似ているので掲載します・・こんな感じのものです。
スリープスプリントはCPAPに比べれば大げさでないし、寝返りを打つのも問題ないですし、使いやすいです。
ただ、これも半ば強引に顎の位置を変えるわけですから、最初はかなり違和感があります。私も使い始めた時はほんとに寝にくかったです。ここは慣れるしかありません。
長く使えばCPAPより費用が安くて済みますが、歯の治療などで歯形が変わったらスリープスプリントも作り直さなくてはいけないというデメリットがあります。
試していないのですが・・・睡眠時無呼吸症候群の人向けの枕?
自分が使っていないので、無責任にお伝えするのもどうかと思うのですが、睡眠時無呼吸症候群の人向けの(?)枕というのがあるようですね。
ご参考までに楽天でちょっと探してみましたが、例えばこんな商品。
確かに、上向きで寝てのどに舌が落ちてくるのが睡眠時無呼吸症候群の原因の一つなので、うつぶせで楽に寝られる枕があってうつぶせで寝るようにすれば改善につながるのかもしれません。
もしどなたか試した方がいらっしゃったら教えてほしいです。(^-^;
終わりに
私が最初に病院で検査し、最初にCPAPやスリープスプリントを試してから10年あまり経ちます。
おかげさまで健康を保っていますが、根本的に治ってはいないと思うし、引き続き注意していきます。
CPAPやスリープスプリントも年々改善され、使いやすくなっていると思います。
気になる人はぜひぜひ、早めに専門医を受診してください!
睡眠時無呼吸症は眠くなって困るだけではなく、交通事故の原因の一つにもなってますし、最悪突然死を招くこともある怖い病気ですから。
私も引き続き気をつけて生活していきます。(^^)v
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