かなり前ですが「パンツを脱いで寝ると身体に良い」というのが言われました。「裸で寝る健康法」もよく話題にのぼります。
いささか人に言いにくいし聞きにくいことですが、興味のある方は少なくないのではと思います。
実は私自身が「パンツを脱いで寝る」のを20年以上習慣にしていて、真冬以外はほぼ全裸で寝ています。私の体験談を交えながら、その効果ややり方についてお話しします。
なお、私は平成3年に光文社より発売された『「脱パンツ」健康法〜ゴム紐以前、人はもっと元気だった』医学博士・丸山淳士氏、北海道放送アナウンサー佐藤則幸氏著 を読み、始めました。この記事もこの本を参考にしながら書きます。(絶版ですが、アマゾンの中古に時おり出ています)
裸で寝るとどんな効果があるの?
私がこの話を知ったきっかけは、先ほど書いた「脱パンツ健康法」の本でした。
ここに書いてある話は、北海道放送のラジオ番組で、丸山医師監修のもと平成2年から「脱パンツキャンペーン」を行ったことに始まります。
番組での呼びかけを聞いて「パンツを脱いで寝る」あるいは「裸で寝る」を実践したリスナーの皆さんから、1年間になんと4000件もの電話・ハガキ等で、喜びの報告があったとのこと。
日本で最も寒いはずの北海道でそういうことが行われ、番組を通して多くの人に実践され、大きな賛同を受けたということに、私は本当に驚きました。
皆さんの実践報告では、以下のことに効果があったそうです。
- 寝つきがよくなった
- 熟睡ができる
- 風邪をひかなくなった
- 便秘や下痢が治った
- 冷え症が改善した
- 腰痛がなくなった
- 肩凝りがなくなった
- 疲れが残らないようになった
- 慢性の腹痛が治った
- 生理痛が治った
- 婦人病全般、更年期障害が改善した
- 水虫や痔、子供のおねしょが治った
なんか、すごいですね。
老若男女問わず、小さい子どもまで、多くの人が実践されたそうです。
当時は朝の挨拶で「ゆうべ脱いで寝た?」が合言葉になっていたとか(笑)(#^.^#)
なぜ裸で寝たりパンツを脱いで寝ると、効果があるの?
これは寝る時の服装、中でもパンツの問題点をあげた方が早そうです。
- ゴムで締めつけられるストレス、また、パンツで体を拘束することも長時間続くとストレスになる
- 就寝中、体の向きが変わるたびに衣類が布団と擦れることで、エネルギーを消費する
- パンツで締めつけられることにより、血行が悪くなる。そのため皮膚温が下がる
- 汗を吸ったパンツが通気性を妨げ、皮膚呼吸が悪くなる
- 空気にさらす時間が少ないことが細菌の住処となりやすい
- 皮膚は空気にさらすことで熱の燃焼のスピードが上がり、新陳代謝を促進する。長時間パンツを履くことで新陳代謝が悪くなる
などがあげられます。
小さいストレスでも長時間続くと大きなストレスになるというのはよく言われますね。
睡眠中のストレスがなくなり、熟睡でき、血行が良くなったり新陳代謝が良くなったりすることで、上に書いたもろもろの効果が出てくるのは、そうだろうなと理解できます。
私自身の脱パンツ体験を
それでは私自身の体験をお話ししますね。
私もこの本を読むまでは、普通にパンツを履き、上下パジャマを着て寝ていました。(パンツもパジャマの下もゴムで締めていました)
私はその頃、特に健康上の問題はありませんでしたが、たまたまこの本を見て興味が出て、試しにその日からパンツを脱いで寝てみました。
正直、最初は落ち着きませんでしたよ(笑)(^_^;。
でも数日のうちにすっかり慣れました。
さすがにすっぽんぽんで寝るのには抵抗がありましたが、それも次第になくなりました。
それ以来、パンツを脱いで寝るのは100%(笑)。
夏はもちろんですが、春と秋もほぼ全裸で。
冬場は半袖Tシャツを着て、布団に入ったら胸までたくしあげ、肩だけは冷えないようにして、布団の中は裸で寝ています。
それからもう20年以上経ちますが、それがすっかり習慣になってしまいました。
心地いいのでもうやめられません(笑)(^_^;
私が実感した効果は
元々冷えも便秘もなかった私なので、正直、パンツを脱いで寝ることで「これが治りました!」ということが言えません。そこは残念ですが、たくさんの効果を実感しています。
- とにかく心地良く眠れる、熟睡できる
- 寝る時に体がぽかぽかして温かい
- めったに風邪を引かなくなった
- この20年、目立った病気をしていないし健康でいる
ということは、すごくあります。
さらに
新陳代謝がいいのか、
- 標準体重を維持できているし
- 同年代の人より若く見える
とも言われます。
また男性ホルモン、女性ホルモンにも良い影響があるようです。
私もそれを実感しています(ここでは詳しくは書けませんが… 笑)。
この健康法で、奥さまとだんな様がさらに仲良くなれたという報告も多々あるようですよ。
無理せずできる範囲で!それでも効果は感じられます
よし、やってみよう!って思っても、今日からすぐにすっぽんぽんで!なんて無茶はダメですよ!
慣れない人が急にそんなことをしても、ただ寒いだけ。効果どころか風邪をひきます!きちんと段階を踏みましょう。
第1段階
初めての人にお勧めしたいのは、パンツを脱いでじかにパジャマの下を履く方法です。この時、できればゴムを紐に変えた方がより良いです。和式の寝巻きもおすすめです。
ゴムで締めつけないことが重要です。これで寝てる間に締めつけられるストレスから解放されますし、皮膚呼吸や細菌の問題もかなり改善が期待できます。
第2段階
そして少し慣れてきたら、下半身何もつけないで寝てみましょう。上半身はいつも着ているパジャマなどでOKです。〈肩を冷やさないこと〉
第3段階
第2段階をしばらく続けると、血行が改善され素肌でも温かく感じるようになってきます。そうなってきたら、上を少したくしあげ、徐々に裸に近い状態で寝るのを試してみてください。
第4段階
すっぽんぽんに挑戦するのは第3段階を十分にやってみて、素肌でも布団の中で体が温まり大丈夫だと思ってからです。十分に時間をかけて慣らしてください。
ただ、私は無理に全部を脱ぐことはおすすめしません。
確かに何も身につけないで寝るのはすごい解放感ですし、心地よく、メリットも大きいと感じますが、抵抗がある人は無理しなくても第1段階でも十分効果を感じられるはずです。
裸睡眠のデメリットは?
デメリットはほとんどないです!
強いて言えば、寝てて火事になったらパンツを履いてないと恥ずかしいな、とか(笑)。
真面目な話、少し問題になりそうなこと、注意すべきところといえば以下の4点かなと思います。
- シーツや布団をなるべく清潔に保つ必要が
やはり直に肌に触れ汗もかきますから、シーツを頻繁に替えるとか布団をこまめに干すとか、そういうことは必要です。私はシーツの上にもう1枚タオルケットを敷いて寝たりします。その方が洗いやすいですから。
この点をとりあげ裸で寝るのは不潔で良くないと言う人もいますが、まめに洗濯をしていれば神経質になることはないと思います。多少洗濯の手間はかかるけど、メリットがずっと大きいです。 - 布団から出る時、外気との温度差には注意!
布団の中はぽかぽか、でも布団の外は寒く、その差は体に負担を与え危険です。枕元に衣類を置いておいて、すぐに着ること。温度差を極力無くすことがとても大事です。寒い季節は布団から出る前に暖房をしておくのも有効です。 - 家族の理解が得られるか
私は一人暮らしなので何の問題もないのですが、家族・・特に年ごろの娘さん息子さんがいらっしゃると、「気持ち悪い」とか「変」と言われることがあるかもしれません。ご家族に理解が得られるかは大きなポイントと言わざるを得ません。 - 他人と寝る時でもパンツを履いて寝られなくなる
よその家に泊まるとか、出張で仕事仲間と同室で寝る時でも、パンツを履いては寝られなくなりました(汗)。ちょっと困りますが・・・密かに脱ぎ、朝ばれないように履いています(笑)
終わりに
この健康法、正直あまり口にしやすい話でもありませんし、今どのくらい実践者がいるのかよくわかりません。
でも特に話題になってないだけで、実践している方は案外いらっしゃるのでは?と思います。(時おり女優さんが「全裸で寝てます」とか言われて、その時には話題になりますね!)
冒頭に書きました『脱パンツ健康法』の本も古くなり、内容も古いデータとなってしまいましたが、書いてあることは今も正しく生きていると私は思っています。
パンツを脱いで寝るのが全ての理由ではないでしょうが、私はほとんど風邪を引くこともないし、ずっと健康を保っています。一度その心地良さ、効果を知ってしまうと、もう戻れません(笑)
あなたも仲間になりませんか?(#^.^#)
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