〈2022年2月13日公開の記事です〉
ニュースで、給湯器が店頭でも商品不足だというのを聞きました。長引くコロナ禍で、東南アジアからの部品の供給が止まっているのだそうです。
今年の冬は寒さも厳しいです。いざとなっても給湯器が買えないとなると、万が一の故障の時に本当に困ってしまいますね。
実際、給湯器が壊れて買いに行っても物がない“給湯器難民”とも言える人が増えているんだそうですね。なんと・・。(>_<)
実は私自身、昨年末からお風呂の給湯器が調子が悪く、ぬるいお湯しか出ません。ぬるくてもまだ出ているだけマシとも言えますが、故障一歩手前という怖さがあります。
おまけに、前の記事でも書きましたが、古い浴槽がついに壊れて使えなくなったもので、給湯器の温度が上がらない + 浴槽が壊れた のダブルパンチ!(>_<)
当面のお風呂をどうすればいいかと考える中で、私が購入した「湯沸かし太郎」について、体験談や実感を書いてみます。
「簡易浴槽」+「湯沸かし太郎」の購入でいけると思った!
先ほども書きましたが、昨年の11月頃に「給湯器の温度が上がらない」 +「 浴槽が壊れた」ということになってしまい、どうしたものかと考えました。
いろいろ考える中でやってみようと思ったのが、「ビニール製折りたたみ浴槽」と「浴槽投げ込み型の電熱ヒーター」です。
ビニール製折りたたみ浴槽については、先日記事を書きましたのでよろしけばご覧ください。↓↓
記事にあるように、この簡易浴槽は結果的に処分をしてしまったのですが、悪い商品というわけでもありませんでした。うちの給湯器から熱いお湯が十分に出れば、使い続けただろうと思います。
そしてもう一つの重要ポイント「浴槽投げ込み型の電熱ヒーター」ですが、結構いろんなメーカー、いろんな種類があって迷いました。
いろいろ調べて、3万円近くして少し高かったのですが、口コミがとても良かった、クマガイ電工の「沸かし太郎」という商品に決め、アマゾンで注文しました。
Amazonの販売ページ→クマガイ電工 沸かし太郎 SCH-901
楽天市場の販売ページ→クマガイ電工 沸かし太郎 SCH-901
「湯沸かし太郎」が届いた!その特徴と使ってみた感想
注文してから届くまで5日くらいだったでしょうか。商品が送られてきました。
箱から出したところはこんな感じ。本体は棒状で、写真で見た印象よりも大きいです。長さは約40cm。コードも太くごついものです。コードの先に、温度を設定したり電源のON/OFFをする、ピンク色のコントローラーがついています。
また、使わないときに本体を置いておくスタンドも付属しています。
商品の主な特徴
メーカーが公式に発表している特徴は、以下のようなものです。
★業界最大級910Wの強力ヒーターを使用。10分間で10リットルの水が10℃上昇できる。浴槽に沈めているだけで簡単に湯沸かしや保温ができる。
★コントローラーで温度設定をしておけば、ICによってその温度が保たれる(30℃~45℃の範囲)。
★腐食に強く、耐久性のあるステンレス素材。
★水位センサーがあって、空だきをキャッチして安心。
★安全カバーに新開発のコーティング剤を使用、抗菌・消臭効果もある。
なかなかいい感じですね!(*^_^*)
「湯沸かし太郎」の扱いには、慣れと注意が必要
説明書を見ながら、電源を差し込んでみました。
まず最初に戸惑ったのは「必ずアースをとってください」とあることです。
電気を使うものを水に浸けるのですから、やはり万一の漏電などの心配もあります。確かにアースは必須でしょう。
ですが自分の家のアースがどこに来ているのか、いっとき探すのが大変でした。
結局、洗濯機がアースと繋いでいるようなのでそこに繋げましたが、ネジを外したり、ちょっと苦労しました。
また、基本的には浴槽の底に沈めておけばいいのですが、これも感電防止ということでしょうけど、使用時は本体を絶対に触らないようにということになっています。
本体を沈めたり上げたりするのは、くっついている紐を持ってやるようになります。
これも、慣れれば良いのでしょうけど、正直ちょっと面倒に感じました。
当然ですが、この機器に通電しながらお風呂に入ることはできません。お風呂に入る際は必ずスイッチを切り、紐を持って浴槽外に出してから入ることになります。この辺も微妙に面倒に感じました。
また、お湯に手をつけて湯加減をみるという、普通のことも、通電しながらでは怖いので、しませんでした。(それをやっても感電することはないのかもしれませんが・・)
どのくらい温かくなったかは、必ずお湯を洗面器にとって確認しました。
このあたりは、私の使い方が違うのだと思います。湯沸かし太郎は、コントローラーで温度を設定し、とにかくそこまで放っておく(待つ)という使い方が基本なのでしょう。
湯沸かし太郎でお湯が沸くまでの時間は?
長さ117cm・幅63cmの簡易浴槽に、とりあえずやや少なめ・30cm程度のぬるま湯を入れました(推定230リットルくらいかな)。
本来ここで熱いお湯が入れられれば良いのですが、給湯器自体が調子が悪く、さらに外気温もすごく寒いので、水に近いぬるま湯、という感じです。その水に近いぬるま湯・推定230リットルで、初めて湯沸かし太郎を稼働させてみました!
3時間待ってチェック・・・ほんのり温かくなったかなという程度でほとんど変わらない。
4時間半経過で再チェック・・・今度は少し温まってはいました。ですが服を脱いで入るにはまだ寒いという温度でした。
さらに1時間待って、5時間半程度で、ぬるいけど入れる感じにはなったので、少し無理矢理ですが入浴しました。
それにしても、購入前の想像よりもあまりにも時間がかかってしまうので、すっかり気持ちが萎えてしまいました。
あらためて購入された方の口コミを見ても、時間がそれくらいかかるのは仕方ない、という割り切りを持たれている印象でした。
う〜ん・・これは一日中常に温めておく使い方ならともかく、そうでないのであれば「入りたいときに入る」というのは無理ですね。
お風呂の時間を決めておいて、逆算して6〜7時間前にスイッチを入れておく。例えば寝る前、0時頃にスイッチを入れておけば、朝起きて7時くらいには気持ちよく朝風呂に入れる、という感じかと思います。
そういう使い方を良しとするかどうかで、この商品の評価は変わると思います。
また、沸くまでに長くかかるということは、時間的な制約もですが、いったい電気代がどのくらいかかるんだろう・・?というのも気になりました。次の章ではそこを仮に計算してみます。
湯沸かし太郎の電気代はどのくらいかかる?
広告には、
と書いてあります。
1日ずっと41℃に保温しっぱなしでも100円にもいかない、となると「おぉ〜安い!!」と思ってしまうのですが、ここはもう少しよく見る必要がありそうです。(もちろん〈使用環境によって異なります〉とありますしね)
まず、ここに書いてあるのはあくまで「保温」なので、そもそも最初から41℃のお湯を使うことが前提です。また14℃〜15℃というのは、私の住む広島で言えば、5月とか11月とかの温度です。冬場ではかなり違うでしょう。
そして、私が希望するのは「保温」ではなく「お湯を沸かすこと」です。普通に心地よく入れる温度・湯量のお湯を沸かすには電気代がどのくらいかかるのか、それが気になります。
ということで、ざっとですが計算してみたいと思います。
私の住む広島は中国電力が多いので、中国電力の料金で見てみますが・・、一般家庭では、ざっくり1Kwhあたり27円〜29円くらいのようです。
仮に、1Kwhあたり28円で計算してみます。
沸かし太郎は「消費電力910W」です。1Kwhにつき910W(=0.91Kwh)かかるということですから、仮に1時間につき28円の電気料金だとすれば、1時間あたりの電気代は 28円×0.91Kwh=約25.5円 ですね。
また、公式発表で「10リットルを10分間で約10℃上昇できる」ということですから、230リットルを、仮に20℃から40℃に上げようと思うと、
230÷10×(40-20)= 460(分)かかることになります。
460分は時間に直すと約7.6時間ですから、1回お湯を沸かすのに
25.5円×7.6=193.8円 かかるという計算になります。
湯沸かし太郎は、温度を設定しておけば、その温度まで上がれば止まり、下がってくればまた上げる、ということを繰り返します。ここはとても良いところです。
その結果として、メーカーが言う「1日つけても96円」という数字が出るのでしょう。ただ、元の温度が41℃であることや、すぐにお湯が冷める季節ではないことなどは条件になります。
概算ですが、トータルしてみて・・いったん沸かして一日保温すれば電気代は合計約300円。冬場だと400円とかもっと大きくなるかもしれません。この電気代をどう考えるかというのは大きい問題です。
※計算はあくまで一つの例で、季節や湯量、使い方、電気の契約などによって大きく異なります。
他の方の感想(口コミ)は?
大手通販サイトなどの口コミを調べてみましたが、概ねこの商品の評判はいいですね。
例えばですが、こんな感じのコメントが多いです。
- 追い炊きができないマンションに暮らしているので、この商品で追い炊きできてとても助かっています。
- 給湯器が壊れて、コロナ禍で給湯器が手に入らなかったので、すごくありがたい。
- 湯量を少なめにすることで快適に使えます。
- だいぶ使っていますが、故障はありません。
- 一人が入った後、追い炊きに使っています。
悪い口コミは少ないのですが、強いて言えば
- 10年ほどの間に3台買いかえました。
- 突然スイッチが入らなくなった。
みたいなものがありました。
水に浸けて使うということで、やはりあまり長くは持たないのかな・・・
でもそれなりに長期で使っている人もいるようですし、個体差もあるのかもしれません。
「湯沸かし太郎」が向いている人・活かせる使い方
口コミを見る限り、最初から沸かすのに使うというより、追い炊きに使う人が多いのかなという印象です。
最初はガス湯沸し器などでしっかり熱いお湯を入れて、その後、家族が入るたびにこれを使うとか、マンションで追い炊き機能がついていないお風呂なので良い、とかいう方が多いようです。
あと、設定した温度を自動で保ちますから、保温を重視する人にも人気なのはよくわかります。家族が多くて入浴時間がばらばらなご家庭ではきっと重宝しますね。
私の場合、一人暮らしですし、現状で熱いお湯が出せないので、ちょっとこの商品には向かなかったかな・・という思いがあります。
「湯沸かし太郎」は良い商品だと思います。ですが使う人を選ぶという面もあると思います。
考えた結果、私はアマゾンに返品することにしました。
開封し、一度だけですが使用したにもかかわらず、半額を返金していただいたのは、ありがたかったと思っています。
「沸かし太郎」で私が今思うこと
先ほども書きましたが、「沸かし太郎」は良い点が多く、人気があるのもうなずけます。
ただ、やはり「追い炊き・保温」がメインの商品だと思うので、私のように「湯沸かしメイン」という人には合わないと思います。
追い炊きや終日保温をしたい人には良いと思います。(取扱いに多少の面倒はありますが)
私のケースはやや特殊な状況で、しかもたった一回の使用で感じたことです。購入を考えている方は、他の方のレビューも参考になさってください。
沸かし太郎以上にお風呂の湯沸かしを「安価で早く」できる商品がなさそうなので、やはり近い将来、ガス湯沸し器を買い直すという選択になってしまうんでしょうね・・・。
でもまだ商品がゆったり出回るのはもう少し先になりそうだけど・・ドンマイ!ドンマイ!
Amazonの販売ページ→クマガイ電工 沸かし太郎 SCH-901
楽天市場の販売ページ→クマガイ電工 沸かし太郎 SCH-901
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