私は日頃から、音楽を編集してCDに焼いたり、テレビやYouTubeからDVDやブルーレイに焼いて楽しんだりしています。今までもそのためのソフトはだいぶ購入してきましたし、今ももちろんより使いやすいソフトがあれば使ってみたいと思っています。
先日、縁あって、Leawo Software社(Leawo Software Co., Ltd.)の方から、同社のハイエンド・映像変換ソフト『Leawo Prof. Media』をレビューさせていただく機会をいただきました。
実際に10日ほどいろいろ使ってみた感想と使い方を、私なりにご説明し、お伝えしたいと思います。
Leawo Software社と『Leawo Prof. Media』とは
最初に開発・販売会社について簡単にお伝えします。
Leawo Software社は2007年に創業し、中国に拠点を置いたソフトウエア会社です。特に動画関連のソフトウエアに強く、動画の変換、ダウンロード、動画再生、ディスク書き込みなどのソフトを多数リリースしています。ユーザーは世界で1千万人以上とのことです。
私はMacユーザーなのですが、しっかりWindowsにもMacにも対応した製品を出してくれているのは個人的にとても嬉しいです。
今回レビューするにあたってこちらの担当の方と何度かやりとりをしましたが、とても迅速で丁寧な応対で、とても好感を持ちました。(日本語で完全にOKです)
ホームページを見ましたが
- 30日間返金保証
- 1営業日以内サポート対応
- ベリサイン社の最新技術によって保護された安全なオンラインショップ
ということがしっかり謳われていて、安心できる会社と感じます。
それでは今回の製品の話に移ります。
Leawo Prof. Mediaでできること
『Leawo Prof. Media』はLeawo社がリリースしているいろいろな動画関連のソフトを一つにまとめたような製品です。
これ一つあれば動画の変換や編集からDVD作成、ダビングなどが一式できます。
具体的に言いますと・・
- ・YouTubeやニコニコ動画その他からオンライン動画&音楽をダウンロード(100以上のオンライン配信サイトに対応)
- 動画や音声をいろいろなフォーマットに変更し、保存できる。
(MP4、AVI、FLV、WMV、MOV、M4V、F4V、MP3、AACなど)
全てのBlu-ray/DVD/ISOファイル/動画/4K動画/HD動画(AVCHD)/音声ファイルに対応。 - Blu-rayやDVDからリッピング(データを取り出し、パソコンに保存する)ことができる。
- Blu-ray/DVD/ISOファイル/動画/4K動画/HD動画(AVCHD)/音声ファイルのオリジナル品質をそのままで小さいサイズの動画・4K動画・HD動画に変換できる。
- 変換保存した動画ファイルをiPhone、Androidスマホやタブレットで楽しめるような形に変換して楽しめる。
- 40以上のタイトルテンプレートが付属、動画やBGMを追加したりタイトルの文字色やフォントを変えたり、
自由な形で動画・音声ファイルからBlu-ray/DVDを作成することができる。 - Blu-rayやDVDのコピー(バックアップ)が簡単に作れる。
- 写真を取り込んで簡単にスライドショーを作って保存できる。もちろんBGMを追加したり、オーディオ効果をつけたり自由。
- 動画を部分的にトリミングしたり、長さをカットしたり、効果(エフェクト)をつけたりできる。左右分割した画面でプレビューを見ながらできるので楽です。
- リージョンフリー再生ができる。ブルーレイのリージョンA、B、C、DVDのリージョン0〜6まで全部再生ができます。
私は直接この恩恵は受けませんが、ヨーロッパとかアメリカとか、海外のBD・DVDを観る方、海外にお住いの方はとても便利だと思います。
それ以外にも、
- 付属カメラ機能で動画のスクリーンショットが簡単に撮れる
- 各種加速技術により、同類他社製品より最大6倍の超高速のメディア変換性能
など、非常に多くの機能があり、映像やBD/DVD関連なら、これだけで概ねなんでもできると言って良いと思います。
個人的には、今はBlu-rayを使うことが圧倒的に増えたので、Blu-rayが普通に扱えるというのはとてもありがたいです。
それでは次に動作環境です。
動作環境とインストール
【Microsoft® Windows】
XP, Vista, 7, 8, 8.1, 10
プロセッサー: 1 GHz or above Intel/AMD Processor
RAM: 512MB RAM (1024Mとそれ以上が推薦)
ハードディスク: 5GB+ (DVD) / 25GB+ (Blu-ray Disc) ハードディスクスペース
グラフィックカード: NVIDIA GeForce GTX 260 以上
その他: 書き込み可能な Blu-ray ドライブ、ネットワークが必要
【Macintosh】
Mac OS X 10.7/10.8/10.9/10.10/10.11/10.12/10.13
その他は Windowsに準じる
入出力のデータ形式、出力可能なデバイスなどは非常に多いのでこちらのページをご覧ください。
インストール
インストールは、まず無料版をダウンロードします。
ダウンロードしたらダブルクリックし、表示に従って進んでいくとインストールできます。
初期画面はこんな感じです。とてもシンプルです。
前のバージョンはもう少し複雑な感じでしたが、より単純で直感的になりました。
画面はすでにライセンスを購入し、正規版になっていますが、無料版では制限があります。
Leawo Prof. Mediaの使い方
以下、私が使ったMac版(Leawo Prof. Media for Mac)でお伝えしますが、Windows版も基本的に同じです。
アイコンをダブルクリックすると、最初はこの画面になります。英語です・・(^_^;
一瞬焦りますが、大丈夫です。
メニューの「Leawo Prof. Media」から「Preference」を選ぶと
右半分にこんな環境設定(Settings)の画面が出ますので・・
一番上の「General」を選びます。すると「Choose your language (あなたの言語を選んでください)」とあって、[English]が出ていますから
その[English]をプレスして、ずらっと対応言語が出てくる中から[日本語]を選び[OK]をクリックするだけです。
これで無事日本語版になりました!(*^_^*)
ちなみに、英語・日本語以外に、中国語・ドイツ語・フランス語・ロシア語ほか全11か国語に対応しています。
大きく分けると4つの機能
ホーム画面には全部で8つの枠(ボタン)があるのですが、
「Blue-ray変換」「DVD変換」「HD動画変換Pro」は似た感じ、「Blue-ray作成」と「DVD作成」は似た感じ、「Blue-rayコピー」と「DVDコピー」は似た感じなので、実質4つの機能と言っていいかと思います。
ここは今後まとめていく方向もあるのでは、という気はします。
(私がまだ詳しくわかっていないからというのもあるかもしれませんが・・・)
4つは、
- 動画データ・音声データの変換
- データからBD・DVDを作成する(書き込み)
- BD・DVDディスクをコピー
- YouTubeなどの動画のダウンロード
です。
作業をしている時には画面の上の部分にこの4つがアイコン表示されていて、作業中のものは濃く、それ以外はグレーに表示するので、今何をしているかがよくわかります。
以下、それぞれ画像とともに操作をご説明します。
1)動画データ・音声データの変換
まずデータの変換を試してみました。これはこのソフトの中心的なものと言えると思います。
非常に多彩なデータ変換や効果つけなどが行えて大変面白いです。操作も直感的に行えます。
まずホーム画面で、BDディスクの変換なら『Blue-ray変換』を、DVDディスクの変換なら『DVD変換』を、それ以外のデータは『HD動画変換プロ』をクリックします。
このような画面になります。
ダウンロードした動画を2つ(194MB、191MB)、セットしてみました。
これは単純にこの画面に動画データをドラッグ&ドロップするだけです。
ドラッグ&ドロップするとこのように表示されます。
タブで動画やDVDディスクを追加することもできます。(の方が簡単ですが)
「MP4 Video」と書いてあるところをクリックすると「プロファイル編集」に、それぞれの動画の一番右にある鉛筆のアイコンのところをクリックするとトリミングやいろんな効果がつけられる画面になります。
「プロファイル編集」では映像や音声の種類を変えたり、解像度を変えたりが自由にできます。
効果のところでは、左側に5つのメニュ一が並びます。上からトリム(カット)、透かし、切り抜き、効果、3D、ノイズ除去 となっています。これらが非常に充実していて、触るのが楽しいです。ただ、たくさんありすぎるので一部のご紹介だけにします。
これは3D立体視ができる動画を作れるオプションです。
こうやって左右2画面に分けた形で作業ができて便利です。(左がオリジナルで、右が出力プレビュー)
DVDをドロップするとこんな感じの画面になります。ここで再生して確認もできます。
これも同様にいろいろな効果をつけることができます。
この画面はトリム(長さを調整し、不要な部分をカットする)の画面です。
この画面は切り抜き(動画の一部分をトリミングする)の画面です。出力プレビューを見ながら作業できるのは楽です。
こちらはプロファイル編集の画面。
ここで解像度や、データ形式、アスペクト比(縦横比)など、いろいろなものを変えることができます。
ここでさらに細かいデータ形式の指定ができます。
こちらは音楽CDを読み込ませた画像です。それぞれの曲がこういう形でずらっと並びます。
「変更」から「フォーマット別」>CommonAudio で主要な音声フォーマットが出てきますので、これを選ぶことで変えられます。
こちらも「フォーマット別」のタブからAAC、MP3、WAVなどのデータ形式を選べます。
ここからも変更ができます。
最初の画面で右のグリーンの「変換」をクリックしたところ。
右半分がこんな感じの画面になり、保存先の指定などができます。
通常特に指定しなければ、変換後のデータは、ホーム>ムービー>com.leawo.tmcu の中に保存されます。
こちらは私が広島の「おりづるタワー」で撮ってきた写真60枚を、動画にしてみたものです。フォルダーごとドラッグ&ドロップして変換をクリックするだけで、自動的にいろいろなエフェクトが適用されて、面白いスライドショーが出来上がります。
2)DVD作成(書き込み)
次に『DVD作成』を使ってみました。これは他社のDVDライティングソフトを使った感覚と大きく違いません。
まずはホームで『Blue-ray作成』または『DVD作成』をクリックします。
「変換」と同様なのですが、動画データなどをドラッグ&ドロップするとこんな感じの画面になります。
ちょっと違うのは右側にメニュー用の背景画像が見えていることですね。
右の「書き込み」のボタンの隣の四角をクリックすると、表示の仕方が変わります。もちろんここで再生して確認することもできます。
さらに編集ボタンを押すことでここから編集をすることもできます。
右にあるメニュー背景から「Nature」というのを適用してみました。メニュー背景画像は、すぐに使える「初期セット」として8種類、「オンライン追加」ができるものが39種類あります。見ているだけでも楽しいです。
これで良ければグリーンの「書き込み」をクリックします。右半分にこのような画面が出て、下にもう一度「書き込み」のアイコンが出るので保存先などを確認したら、ここをクリックします。
「書き込み中」が出てくるのでしばらく待ちます。まずはデータを読み込み、それが終わったら未使用のBD/DVDディスクを入れ、さらに続けます。なんらか途中キャンセルの必要があれば右下のボタンで読み込みを中止できます。
全てが終わると緑色のバーが上下100%になり、音が鳴ります。これでDVD作成完了です。
3)BD・DVDディスクのコピー
人から預かったディスクをコピーするとか、自分の持っているディスクをだれかにコピーして渡す必要がある、というような時に、この「ディスクのコピー」が便利です。
「Blu-rayコピー」または「DVDコピー」をクリックします。
ディスクをDVDドライブに入れるとアイコンが出てきますが、それをそのままドラッグ&ドロップします。
こんな感じに画面が出るのは「変換」などと同じです。
グリーンの「コピー」をクリックするとこういう画面になるのも他と同じ。この辺は一つ覚えてしまえばとても楽です。
下の「コピー」をクリックします。
これは読み込んでいる途中で出てくるバーです。
表示が「コピー中」となって
書き込みに移ります。
リージョンを求める画面が出てきたら、そのDVDのリージョンを入れてください。
「挿入されたメディアはブランクではありません」とエラーが返ってきたりしました。
ここはもう少し調べてみたいところです。
4)YouTubeなどの動画のダウンロード
最後に「動画のダウンロード」の機能を試してみました。これはなかなか楽しいです。
左に検索結果が出て、その中で求める動画をクリックすると、右にダウンロードするボタンが出てきますので、下向きの矢印をクリックするとダウンロードが始まります。
試しに、640×360px mp4 (2分34秒、12.94MB)をダウンロードしてみると、ほんの数秒でした。
ダウンロードした動画は「ダウンロード完了」のタブをクリックするとその場で見ることができますし、ファイルそのものは、ホーム>ムービー>com.leawo.tmcu に保存されますので、データをなにかするときはこちらからできます。
ただ、歌手やミュージシャンのものはダウンロードに失敗することが多かったり、矢印がぐるぐる回りっぱなしになったりしたので、これはなんらかのブロックが働いているのかもしれません。
それ以外の通常の動画は全く問題なくダウンロードができました。
まずはホーム画面から「YouTubeダウンロード」をクリックします。
すると、YouTubeの画面に変わります。
そこの検索窓から、探したいキーワードを入れて探します。(もしURLがわかっていればそれを入れる)
「肩こり解消ストレッチ」と入れてみました(笑)。
あっという間にその関連の動画がいくつもヒットしてきます。
その中から欲しいものをクリックすると、右側にその動画のサイズ違いなどが出ますので、自分が求めているものに近いものをクリックします。
Downloadingの文字が出て、少し待っているとダウンロードが終了します。
これもホーム>ムービー>com.leawo.tmcu の中に保存されます。
クリックするとこういう形でダウンロードしたものが見られます。
YouTube以外にも100くらいのいろいろな動画サイトのものがダウンロードできるそうです。
まだまだ全てを書ききれませんが、ひとまずこの辺にします。
下記の「使用ガイド」のページもご覧ください。いろいろなことが細かく書いてあります。
Leawo Prof. Media (Windows版)使用ガイド
Leawo Prof. Media for Mac(Mac版)使用ガイド
全体を使ってみての私の感想は?
まず思ったのは、操作が簡単だということです。
いろいろなことができるのですが、全て共通した操作でできるので、ほとんどマニュアルいらずという感じです。
(動画変換の編集作業だけはいろいろなことができる分、少し複雑です)
Blue-ray、DVD、動画や音声データに関する、4つのいろんな作業が一つのソフトでできるのは大変便利ですし、お勧めできます。
ただ、私の環境が問題だったのではとは思いますが、DVDに焼く作業がちょっと遅かったのは気になりました。
これについてはもう少し環境を変えて試してみたいと思います。
Leawo prof. mediaを購入したい!料金は?
Leawo Prof. Mediaの料金は14,805円(税込)です。
ちょっとしたことなら無料ソフトもある中で、1万5千円近い金額はちょっと高いような気がしなくもありません。
ですが、変換・合成・編集・動画ダウンロード・ディスク作成などなど、動画・音声に関するほぼ全てのことがワンパッケージになっていること、そして操作性も非常に使いやすいし、処理も速いことを思うと、決して高くはないと思います。
ちなみに、同社の製品で
動画の変換に特化したソフト『究極動画変換』8640円
ディスク作成に特化したソフト『Blu-ray作成』4935円
ディスクコピーに特化したソフト『Blu-rayコピー』5550円
の3点を買えば概ねLeawo Prof. Mediaと同じことができそうですが、
3点合計で19125円になります。(全て税込)
もちろんご自身が何をやりたいかということによりますが、動画や音声に関するいろいろなことを、ブルーレイもDVDも使って行いたいという人にはかなり良い選択肢になると思います。
割引については現時点ではこれといった割引は見当たりませんでした。
ただ、この2019年5月30日から6月13日まで、最大50%OFFというセールもありました。
ここにはLeawo Prof. Mediaが入っておりませんでしたが、セールがあるかもしれません。
Leawoのホームページをチェックされると良いかもしれません。
leawo prof. media 問い合わせ
leawo社への問い合わせは、
ホームページのサポート>お問い合わせ からできます。https://www.leawo.org/jp/support/tech-support.html
私がやり取りした担当の方も丁寧でしたし、他の口コミを見ても問い合わせはスムーズにできているようです。もちろん日本語で大丈夫です。
以上、leawo prof. mediaについてレビューをさせていただきました。
動画関連のソフトが使いやすくなるのはとても嬉しいことですね。
私ももっともっと使っていきたいと思います。
なお、動画のコピーやリッピングはあくまで個人で保存したり鑑賞する範囲で行ってください。
また市販のDVDやBlue-rayディスクをリッピングするのは著作権違反になる恐れがあります。
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