次のマラソン大会を1か月半後に控えた、今月上旬のこと。部屋でスクワットをしていて、左ひざの内側にピリッと軽い痛みを感じました。
足の強さには少々自信がある私です。ひざ周辺もこれまで痛みとかほとんど感じたことがありません。
ですが、その時はちょっと嫌な予感がありました。
それからは気になってランニングの練習はしませんでしたが、ジムには時折行きました。
そうこうするうちに、その周辺に張りや違和感が出てきて、痛みも少しずつはっきりしてきて。
私も手をこまねいていたわけではなく、湿布をしたりしたのですが、そもそもその時の湿布のやり方が、根本的に間違っていて・・・。
それを後で知って、失敗しちゃったと我ながら非常に恥ずかしい気持ちです。
今日は、ついこの前の自分の反省を込めて、あらためて、冷湿布と温湿布の使い分けについてまとめてみたいと思います。
あなたのご参考になれば幸いです。
冷湿布と温湿布〜私の大失敗!
まず先に、私のやらかした失敗について簡単に触れておきます。
『冷湿布か温湿布かを迷った時には、気持ちいいと感じる方を選ぶ』という鉄則だと聞いていました。
後述もしますが、これは間違いではないようです。
ただ今回、スクワット後に軽い違和感を覚えたものに対して、「心地よいから」と温湿布をしたのが間違いでした。
※こちらが私が購入した温湿布↓(注:温湿布には責任はありません・・笑)
長く体のメンテナンスをしてもらっている鍼灸院があるのですが、先日、治療日に、この痛みについて相談してみました。
先生曰く『マッキーさん、冗談抜きで、思ったより悪いよ』と。
そして、私が「心地いいから」と2日ほど温湿布をしたことを話すと「特にそれがまずかったよねぇ」と言われました。
「筋肉を痛めたら冷湿布!」なのだそうです。
実は私自身がこのブログの中で、かつてふくらはぎを肉離れしたときや膝の怪我のことを書いていますが、その時に「筋肉を痛めたら冷湿布!」ということを書いていたのに。すっかり忘れてました。そうでした!あぁ〜〜バカ〜です・・(泣)
冷湿布と温湿布の違い!どう使い分ける?
鍼灸院のM先生によると、筋肉が痛んだ時(炎症)というのは、いわばそこで火事が起こっているようなもの。そこから出る熱を取ってやることが何より大事、ということです。
その熱をいかに早く、いかにきれいに取るかが、その後の治りに大きく影響するそうです。
今回、痛いと思った時に、気持ちいいと思って温湿布をしたのは、火事を起こしているところにさらに油を注いだようなもので、まずかったよね、と。
あちゃー またやってしまいました(>_<)
冷湿布はどんなときに使うか
冷湿布は基本的に「冷やすと気持ちいい時に使う」。
一般的には運動で筋肉を痛めたとか、打撲をしたとか、ひねって痛いとか、そういう時に冷湿布が良いそうです。
今私は、鍼灸院でいただいた薬用の冷湿布を使っています。薬用の冷湿布は、ただ冷やすだけでなく、炎症を抑えたり痛みを和らげる薬が塗ってあるので、そういう意味でも効果的だということです。
※こちらが先生からいただいた薬用の冷湿布です。↓
では
温湿布はどういう時にするか
これも「温めて気持ちがいい時」ということになるのですが、私のようなトンチンカンな者はもうちょっとしっかり覚えていた方が良さそうです。
使って良い場面 | |
---|---|
冷湿布 | 冷やして気持ちいいとき 不快な熱があるとき スポーツで筋肉を痛めたなど |
温湿布 | 温めて気持ちいいとき 慢性的な疲れ・こりに |
(ただし、手足の抹消血管に障害のある人は温めてはいけないそうです)
冷湿布と温湿布の併用
特に積極的に疲れを取りたいときに、冷湿布と温湿布の併用が効果的な場合もあります。
私は仕事での目の疲れを取りたいときに、小さいタイプの冷湿布と温湿布を用意して、閉じたまぶたの上に約1分くらいごとに数回入れ替えて使うことがあります。この方がより楽になる気がします。
一部の腰痛にもこのやり方が効果的だと書いてあるものもありますが、この辺は症状にもよりますので、お医者様のアドバイスを受けてからにしてくださいね。
湿布の貼り方の注意
貼る際の注意事項をまとめます。
冷湿布
- 長く貼りすぎない
鍼灸院のM先生は、薬用湿布をくださり、「2時間貼ってはがし、2時間経過したらまた次の冷湿布を貼るように」と言われました。
これは私の皮膚が弱いせいもありますが、かぶれやかゆみが出ないためでもあります。寝る前にははがして寝るのが原則です。
また、頻繁に変えるのは、変えるたびに湿布に塗られた薬用成分が効いてくるという理由もあります。
温湿布
こちらの場合もほぼ同じで、
- 長時間貼り続けない
- 衣類の上からと注意のあるものは必ず衣類の上から貼ること
- お風呂に入った直後に貼らない
- 貼ったままで電気毛布やストーブに当たらない
- 寝る前にははがして寝る
などが注意点としてあげられます。
温湿布の中には、より暖か効果を出すよう、唐辛子の成分が塗られているものもありますが、そういうものだと特に肌に刺激が強いので注意です。
筋肉を痛めたときの注意
この章は、筋肉を痛めたとき(湿布は冷湿布)の話になります。
今回の私がまさにそうですが、運動などで筋肉を痛めちゃったかな、と思ったら、
まずはそれ以上運動をしないことです。
痛むところを可能な限り曲げたりしないこと。
そして早めに整形外科や鍼灸院で調べていただくことが良いかと思います。
以前ふくらはぎを痛めた時には整形外科に通いました。その時はテーピングをして、自然治癒を待つ感じでした。
今回は定期的に通っている鍼灸院があるので、そこの先生の鍼治療を受けています。
これは鍼によって、患部の熱を取り、しっかり取れたと認められたら、今度は血流を良くしてさらに完全治癒に向かうというものです。
そういうことに詳しい鍼灸師の方がいらっしゃるところ、ということになりますが、そんな治療もあります。
「ひざ用のサポーターをはめること。家にいるときは外してもいいが、外出するときは必ずすること」というのも教えてもらいました。
「できれば少しゆるいサポーターと、ややきつめのサポーター、2種類あればベスト」ということで、私もそんな2種類を購入、シチュエーションに合わせて使っています。
私の経過とまとめ
最初にひざの違和感を覚えてから半月あまり。鍼灸院の治療を開始してから1週間が経ちました。
痛みは今はほぼありません。無理をするとまた痛くなりそうな気がして、まだ走る気分にはなれませんが。
来月の大会もありますので、なんとか早く回復して、練習を再開したいものです。
最後に今回の話をまとめたいと思います。
冷湿布と温湿布の使い分けですが、
- 冷湿布=スポーツで筋肉を痛めたとき、基本的に冷やして気持ちのいい時
- 温湿布=慢性的なこりや疲れを取りたい時。基本的に温めて気持ちのいい時(抹消血管の障害のある人は温めない)
また
- 長い時間貼り続けない
- 温湿布では、火傷を避けるために、皮膚に直接貼らない、貼ったままで暖房器具に当たらない
なども大事なことになります。
上手く使えば、冷湿布・温湿布は手軽に体の調子を整えてくれます。間違わず、きちんと使いたいものですね。
村岡鍼灸院(広島)
総合南東北病院のホームページ「冷湿布と温湿布の使い分け」
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