11月頃から2月頃にかけ旬を迎えるごぼう。美味しいですね。
食物繊維が豊富で便秘に良いのが有名ですが、最近ではごぼうから抽出した「ごぼう茶」の人気が急上昇です。
ごぼうの豊富な栄養を手軽に摂ることができると評判ですが、お茶ということで、カフェインその他の成分を気にする妊婦の皆さんは、飲んでいいものやら気にされると思います。
本当にごぼう茶を妊婦の方が飲んでいいものか、そしてその効能は?ということを調べてみました。
【心配1】ごぼう茶のカフェインが気になる!
結論から言いますね。
ごぼう茶はノンカフェイン飲料です。カフェインの心配がないので、妊婦さんでも安心して飲むことができます。
【注意】カフェインの影響については問題ありませんが、個人個人の体質もあります。念のため、診ていただいている産婦人科の先生に一度訊いてみられることを強くお勧めします
少し赤ちゃんとカフェインの話をします。
妊婦の方なら、お医者様からカフェインを摂り過ぎないようにと言われていますよね。
カフェインを摂ると、胎盤を通して胎児にカフェインが届きます。しかし胎児はまだカフェインを分解できませんし、小さい体にはものすごい負担の量になります。
1日コーヒーを4杯以上飲む妊婦さんは、飲まない人と比べ、流産の危険性が2倍になると言われています。
また、1日300mg以上カフェインを摂取する人は100mg以下の人にくらべ、低体重児となる危険性が50%高くなるというイギリスの報告もあります。
適度なコーヒー・紅茶・緑茶などは気持ちをリラックスさせ、良いのですが、特に妊婦の方はカフェインをとり過ぎないように注意する必要があります。
日本でも注意を勧告されていて、日本では妊婦のカフェイン摂取量は1日300mgまでとされています。
イギリスより日本の方が許容範囲がありますが、やはり気をつけるに越したことはありません。
※参考資料
『食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A』厚生労働省
『食品中のカフェイン』平成30年2月23日 食品安全委員会
【心配2】ごぼうのアクの毒性は大丈夫?
ごぼうの皮に多く含まれる「サポニン」。
抗酸化作用があり、悪玉コレステロールや脂肪を分解し排出する作用があり、いわゆる血液サラサラにします。動脈硬化や高脂血症によいとされています。
そんな素晴らしいサポニンですが、同時に、強い毒性もあり、胃腸を壊すこともあります。
その毒性を消すには、ごぼうをしっかり天日干しをすること、そしてその後フライパンでしっかり炒ること。
天日と熱をしっかり通すことでその毒性が消えます。
決して水に晒してあく抜きをしてはいけません。
【心配3】ごぼうの成分が子宮収縮を起こす?
ごぼうの種「ごぼうし(牛蒡子)」は、乳腺炎に効果があると言われていますが、反面、子宮収縮作用があるとも言われています。
子宮収縮作用と聞くと心配になるのですが、ごぼう茶に使うのは根の部分であり、ごぼうしとは成分が異なります。調べた限り、ごぼう茶が子宮収縮につながるという報告はありませんでした。
なので、ごぼう茶がそういうことを引き起こすというのは考えにくいと思います。ただ、どうしても気になる方は、妊娠初期には控えた方がいいかもしれません。
ごぼう茶の効能は
ごぼう茶には主として以下のような効果が認められています。
- サポニン
皮の部分に含まれるサポニンは抗酸化作用が強く、血管を若くし、動脈硬化を防ぐ効果があります。 - イヌリン
代謝機能を増して体を温める。冷えやむくみに効果があります。 - 食物繊維
整腸作用、便秘解消。血糖値の改善効果があります。
もちろん、香りを楽しみ、温まることでのリラックス効果もあります。
特に、妊婦さんにとってどうしても悩みになってくる「便秘」「むくみ」の解消に効果が期待できるのは良いと思います。排尿がすごく楽になったという報告もありました。
ごぼう茶の作り方を解説されていた動画をご紹介します。
まとめ
ごぼう茶はカフェインレスですし、いろんな栄養が摂れます。妊娠で問題になりやすい便秘やむくみにもよいので、妊婦さんには良いと思います。
ただ、もちろん個々の体質もあり、アレルギーの問題などもあります。診ていただいている産婦人科の先生に一度ご相談されることを強くお勧めします。
また、身体に良いと言ってもあまりに大量に飲むと、胃腸を壊したり、体に悪影響となることがあるので飲み過ぎないことも大切です。また、体のためには温かいお茶で飲む方がいいです。
十分体調を管理して、どうぞ元気な赤ちゃんを!!(*^^*)
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