「♪ 夏も 近づく 八十八夜〜〜
文部省唱歌の『茶摘(ちゃつみ)』です。
私も小学校で習いましたが、多くの方がご存知だと思います。
昔の手遊びとしても有名ですね。やったことありますか?
そうそう、これ ↓ です。小さい頃やったなぁ・・・(*^^*)
もう少ししたら「八十八夜」そして新茶の美味しい季節になります。
この記事では八十八夜や新茶にまつわるいろんな雑学をまとめました。ゆっくりお茶をいただきながら楽しんでください。
2024年の八十八夜はいつ?
まず最初は来年令和6年の八十八夜はいつか、ですが・・・ はい。5月1日(水)になります。
八十八夜は立春から数えて88日めを言います(立春の日を含めます)。
2024年の立春は2月4日で、そこから立春当日を含めて88日数えると5月1日になります。立春の日は年によって微妙に変わりますから、八十八夜も若干変わったりします。(5月2日、5月3日になることがあります)
(参考:国立天文台 暦計算室 令和6年暦要項)
八十八夜ってどういうもの?
旧暦のいろいろな時期や行事の基礎となっている「二十四節気」は中国から来たものですが、八十八夜は日本独自のものです。
地域にもよりますが、5月始めのこの頃まで、遅い霜が降りることがあり、農家にとっては霜被害があったりします。そのことを注意喚起するために「八十八夜」というものが作られたという節があります。
さらに、注意喚起とともに、この頃を最後に霜もなくなってくるので、苗代の籾をいたり養蚕その他、農作業にとって安定したいい季節になってくるという目安にされたようです。
現在ではそういう意味も薄れてきましたが、新茶がとれる時期であり、特に八十八夜に摘まれたお茶は「この日にお茶を飲むと長生きする」とされ、無病息災を祈る縁起ものとしても珍重され、飲まれてきました。
以下、新茶をより楽しくいただける、雑学やイベントなどをまとめてみました。
新茶の味と効能
前の年の秋から冬を超え、春の太陽をしっかり浴びて育ってきたお茶は、美味しさを蓄えてこの時期に新しい芽が出ます。
丁寧に新芽を手積みしたお茶は、若々しい味と香りでとても美味しいです。この時期はぜひ、新茶を味わいたいものです。(新茶の味わいは1か月ほどで終わるといいます。買ったら早めに飲みたいものです)
また、緑茶に含まれるいろいろな成分が健康に良いことは知られています。
- ビタミンCが多く含まれ美容と健康に良い
- カテキンやポリフェノール、ビタミンががんの予防に有効である
- タンニンが脂肪を分解する助けダイエットにも役立つ
- 亜鉛が妊婦の方の亜鉛不足に役立つ
- カテキンが虫歯予防や殺菌作用がある
- カフェインが疲労感の除去や二日酔いの防止になる
- 葉酸が動脈硬化の予防に良い
- β-カロテンが夜の視力に良い
まだまだありますがこれくらいにしておきます(笑)。
こんなにたくさんの効能があると思うと、いつも普通に飲むお茶も、とても貴重なものに思えてきますね。
茶摘みイベントが体験したい!
八十八夜の頃から5月中旬にかけ、お茶どころの各地では、茶摘みや新茶に関するイベントが行われます。新茶が振る舞われるということも多いですが、一般の人が参加できるイベントもあります。
静岡県、京都府宇治市、埼玉県狭山市の茶摘みイベントをご紹介しますので、ぜひ体験してみてください。(リンクから各ホームページをご覧ください)
静岡県の茶摘みイベント
『駿河湾NAVI』> Do!体験しよう > 茶摘み・手もみ体験→ホームページはこちら
「グリンピア牧之原(牧之原市)」「お茶の郷(島田市)」「蔵屋鳴沢(伊豆の国市)」ほか8か所、静岡県で茶摘み体験、手もみ体験などのできる場所を紹介しています。
京都府宇治市の茶摘みイベント
『京都府のホームページ/宇治茶を楽しむイベント』→ホームページはこちら
- 茶宗明神社春季大祭(宇治田原町) 5月中旬 場所:茶宗明神社
- 宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い(宇治市)5月2日 場所: 府茶協同組合ほか
- 茶摘み体験交流会(宇治田原町)5月上旬 場所:ふるさと塾茶園ほか
- 市民茶摘みの集い(宇治市)5月中旬 場所:府茶協同組合
- 全国煎茶道大会(宇治市)5月中旬 場所:萬福寺
- 石清水八幡宮献茶講(八幡市)5月下旬 石清水八幡宮
埼玉県狭山市の茶摘みイベント
『狭山市観光協会のホームページ 狭山新茶と花いっぱいまつり』
少し古い記事ですが、この辺が詳しく紹介されています。⇒ホームページはこちら
「狭山新茶と花いっぱいまつり」は毎年4月29日(昭和の日)に行われています。
真茶の販売、湯茶接待、手もみ茶製造の実演、茶席、アトラクション、農産物の販売、抽選会など楽しいイベントがいっぱいです!(狭山市役所ロータリー・庁舎内一階エントランスホール他)
この記事を書いている時点でまだ正式発表がありませんが、2024年も例年通りに行われるのではないでしょうか。
八十八夜にちなんだ言葉
『八十八夜の別れ霜(じも)』『八十八夜の忘れ霜』
八十八夜にちなんだ言葉に「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」というものがあります。
両方とも、八十八夜の頃に降りる霜のことを指し、一年の中でこの頃が霜が降りる最後の頃だということから出てきた言葉です。
「忘れ霜」は、特に、この時期急に気温が下がって霜が降りることを言います。
昔の農家の人は、突然の霜に農作物がだめになったり、苦労をされたのでしょうね。そうならないよう、こういう言葉を言いながら霜対策に注意をしてきたのかもしれません。
普段はコーヒー党の私ですが、もちろん緑茶も大好きです。温かい緑茶を入れると、体の芯からじわ〜っと温まり、とても安らぎます。やはり日本人に合うものがあるんでしょうね。
記事を書きながら、頭の中を茶摘み歌がぐるぐる回っています(笑)。新茶が手に入ったら、茶畑や手摘みをするところを想像しながら美味しくいただきたいと思います。(*^^*)
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