毎年2月半ばから1か月、確定申告の季節が来ますが、正直憂鬱です(ーー;)。
私は一人で事務所を立ち上げ仕事をしています。当然、確定申告をしています。青色申告です。
そもそも経理的なことが苦手な上、普段帳簿を小まめにつけていないのでそこからやることになるし、結局いつも・・・締切りぎりぎりになり、パニックしながらやってます(^_^;
私のような人、いないかな・・・いや、きっといらっしゃいますよね?(笑)
私のようなずぼらな理由じゃなく、入院や長期出張その他で、どうしても期限内に出せないということもあるでしょうね。
でも、事業はもちろん、前年!年間にいろんな形で所得のあった人は、確定申告は義務です。(所得の額その他で申告の必要がない場合もあります)
納めるべき税金があるのに申告しないと、最悪「脱税」と取られる可能性もありますから注意してください。
私に似て?確定申告が間に合わない!と焦っているあなたに、その時きっと役立つ知恵を5つお伝えします。
ちなみに令和元年(2019年)分の確定申告の期間は 2月17日(月)から3月16日(火)ですよ!
1. 還付になる申告は遅れても構わない!
まずあなたの申告は、税金を納める申告なのか、納め過ぎた税金が戻ってくる申告(還付申告といいます)なのでしょうか。
先ほど義務と書きましたが、 還付申告の場合、申告するかしないかも申告時期も任意です。(その上、5年後まで申告できます)
ですから申告しなくてもいいし、所定の確定申告の時期の後でいいのです。
お金が戻ってくる話ですから申告しない人はいないでしょうけど、戻りがごくわずかだったら、作成の手間を考えて、出さない判断があってもおかしくないですね。(^_^;
個人事業をしていて赤字で納税額がない場合もこれに準ずるようですが、赤字の場合そのマイナス分を翌年にも繰り越せるし、税務署の心証の上でも遅れても申告した方がいいです。(青色申告の人は後述しますが2年連続の遅れはダメです)
(2)また、何かの証明用に確定申告のコピーの提出を求められたり、納税証明書が必要になった時に、当然ですが確定申告を出さなかった年の分はもらえないということになりますので注意が必要です。
以下、税金を納めることになる申告について書きますね。
2. 最終日に焦ったら・・・締切時間を知り、有効に使おう
あなたがもし、最終日にバタバタと焦っていたら・・・
締切時間を有効利用しましょう。
- 郵送の場合:最終日の「当日消印有効」
- e-taxの場合:最終日の「24時までに税務署が受信したもの」
- 税務署に持ち込みの場合:「最終日に夜間ポストに投げ込まれたもの」
となります。
1)は、「ゆうゆう窓口」のある大きな郵便局に持ち込む場合、その郵便局の最終時間(最も遅くて23時59分)までに持ち込めば当日の消印を押してくれ、間に合います。
2)のe-taxは、慣れが必要ですが、当日24時までに税務署が受信すれば間に合ったとされます。(こちらが送信した時間ではなく、税務署が受信した時間です。ネット上で何があるかわかりません。時間は少し余裕をみましょう)
もしあなたが直接税務署に行くことができるなら、3)がオススメです。
実は私は毎年これに救われていました。(^_^;
多くの税務署には「夜間ポスト」が設置されています。締切り日翌朝、税務署の職員の方が夜間ポストから受け取ったものは前日投函されたと見なされ、間に合います。
夜通しやって作成し、明け方5時6時になっても、それから持って行けばOKなんです。(^_-)-☆
(所管の税務署に夜間ポストがあるかどうかは確認しておいてくださいね)
3. 多少の不備なら、とにかく出そう!
もちろん計算は合っているべきだし、書類は全部揃っているべきです。積極的に推奨はしません。
でももしあなたが、計算がどうしても合わないとか、一部の添付書類が見つからないなどの理由で間に合わないと思っていたら、 不備を承知の上で、とにかく出しましょう!<100%完璧じゃなくてもOK、出すこと優先っ!
当然、計算が合わないなどがあればチェックされますよ。少しして税務署から電話がかかってきて、「おいでください」ということになります。行くと、担当の方が「こことここがおかしいです。このように修正してください」と丁寧に教えてくれます。
・・・はい、これ、私の実体験です(笑)(^_^;
これがいわゆる「修正申告」というものです。
修正申告を前提に提出するということではもちろんありませんが、最悪こういう手段もあります。遅れるよりはその方がまだましです。(税務署の方にはお手間をかけることになり申し訳ないのですが・・・)
ちなみに、修正申告に行った時、税務署の人はとても優しかったですよ。(#^^#)
4. それでも間に合わないときは、間に合わなくてOK!
もしあなたが、なんらかの理由で、どうみても間に合わない、という場合。
これはもう、素直に遅れてしまいましょう!(笑)
遅れたからと言って逮捕されるわけじゃありません(笑) でも「遅れて提出する」こともちゃんと認められています。
それを 「期限後申告」といいます。
ただし、当然ながら、期限後申告にはいくつかペナルティがありますよ。
それは・・・
- 納付すべき所得税 × 遅れた日数分 の延滞税がかかる
- 場合によっては「無申告加算税」※ というものもかかる
- 青色申告の基礎控除65万円が10万円に減額される
- 2年連続して遅れると、青色申告の権利そのものが取り消されることがある
- 銀行から融資を受ける場合に悪影響がある可能性がある
基礎控除の65万円は大きいですから、これが減額されたり、ましてこのメリットが完全に無くなるなんて事態は絶対に避けたいものです。
無申告加算税というのは、申告をしなかったことに対しての罰則の性格で課される税金で、本来の税金に対して税率が決まっています。
原則、納付する税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分に対して20%の額。ただし、税務調査で指摘される前に自主的に期限後申告をすれば、5%になり、だいぶ減額されます。
また、一定の条件を満たせば無申告加算税が課されないこともあります。
少し複雑なので、ここでは省略させていただきます。
くわしくはこちら↓
国税庁のホームページ「No.2024 確定申告を忘れたとき
(「忘れた」を「遅れた」と読み替えればいいです)
5. 税務署の人は優しい!
税務署って怖いですか?
なんか税務署って、固そうだし怖そうだしうるさそうだし、あまり関わりたくないと思っていませんか?
いえいえ、税務署の人って丁寧ですよー。悪意のある人には厳しいですが、頑張ってきちんと出そうとしている人にはとっても優しいです。安心してください。(#^.^#)
遅れてしまったら、一度所轄の税務署に「遅れてしまいました、どうしたらいいですか」と電話をしてみましょう。もし遠くなければ行ってみるのもいいです。
いちばん慌ただしい申告期間が終わっていることもあるし、きっと丁寧に迎えてくれますよ。いろいろ親切に教えてくれるはずです。
利用するというと変ですが、ぜひ税務署の人と話して、いろいろ教えてもらってください。
あなたがどの段階で「間に合わない!」と思っているかによっても対処は違います。でもどの段階でも、それなりに対応はできるんです。
経理が苦手な私でも、四苦八苦しながら(時に遅れながら・・・)毎年提出しています。
どうぞ頑張ってくださいね。
そして、できれば遅れないよう、十分に余裕を持って進めてください。
(これ、自分にも言ってるんですけど・・・汗 (^_^; )
この記事を最初に書いたのは2015年の3月でした。
その年は、こんな記事を自分で書いておきながら、自分自身が間に合いませんでした。結局約1か月遅れて4月の半ばに出しました。
2年続けて遅れると青色申告の権利が剥奪されると聞いていますので、翌2016年は頑張って2月23日に出しました。
2017年、2018年、2019年も、なんとか間に合わせました。
今年も頑張ってやらなくては・・・。
期間を過ぎてしまえば特にいつまでにという次の締切りはありません。しかし延滞税もかかってきますし、住民税の確定にも影響します。やはり仮に締め切りを過ぎても、少しでも早く出すに越したことはありません。
もちろんギリギリでも間に合うに越したことはないですよ。
記事中でも書きましたが、困っていたら税務署に電話をしてみるのもいいと思います。きっと丁寧に教えてくれるはずです。
皆さん、頑張りましょうね!
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