もう10年も前になりますが、このブログを始めた年に『すねがつる原因は?』という記事を書きました。

夏のある日、まだ寝ていた時に、突然すねに激痛が走ってびっくり目が覚めた。そしたらすねがぎゅーっとつっていた・・・という話です。
あの時は本当に驚きましたが、幸い、あれ以来すねがつるということはなく10年が過ぎました。
ところが、1週間前、突然それが再発!!!
ぎゅーーーーー!!! あの強烈な痛みと、足がまるで固定されたように全く動かないあの奇妙な感覚が再び襲ってきました!
その時は15分ほどしてなんとか回復。ところが次の夜中にもまたあり・・・結局4〜5日間続くという状況になりました。

起きている時になったりもしました
全国どこも今年は本当に猛烈な暑さです。私も熱中症には気をつけて、普段以上に水やお茶は飲んでいました。水不足が足がつるのに関係するのは承知していますが、そこは問題ない。他には・・・?
「久しぶりにすねがつった…」実体験からの気づきと鍼灸師のアドバイス
ちょっと思ったのは「ミネラル」でした。ミネラル不足も足のつりに関係するのは、前のブログ記事の時に勉強しました。
バナナとかナッツとかは食べていましたが、どこかに間違いがあったかもしれません。
実はちょうど予約していた鍼灸院に行く日があったので、そこで先生に相談してみました。



先生、この前、久しぶりにすねがつっちゃって… 水やお茶はしっかり飲んでるつもりなんですけど…



水を飲めばいいってもんじゃないですよ、ミネラルのバランスが崩れているのもしれませんね。



今は特に暑いから、汗と一緒にカリウムやマグネシウム・ナトリウムなど、ミネラルが体から失われてしまいます。これらが足りないと、すねやふくらはぎのつりを起こしやすくなりますよ。そのためにはやはりスポーツドリンクを飲むのが良いです。
ということで「スポーツドリンクを飲むのがひとつの良い方法」と先生からアドバイスがありました。
この記事では、その鍼灸師のM先生のアドバイスを中心に、「すねがつる原因」や「スポーツドリンクとの関係」、そして対策として行ったお灸やストレッチについてご紹介します。
なぜ「すねがつる」のか?
すねがつる原因は「筋肉の異常収縮」
すねがつる、つまり急に強い痛みが走るのは、筋肉が異常に収縮し続けてしまう「筋痙攣(きんけいれん)」が原因とされています。
そしてこの筋痙攣は、神経の誤作動や筋肉疲労、電解質(ミネラル)のバランスの崩れが背景にあることが多く、特に高齢者や運動不足・運動過多の人に多いとも言われています。
私はラジオ体操やウォーキングなど軽い運動は日々続けていますが、疲労を起こすほどの運動量ではありませんから、やはりミネラルの方の問題?…かなと感じました。
夏場は特に「水分・ミネラル不足」に注意
今年の夏は例年以上に特に厳しく、外に出るとすぐ汗だく。まして私は普段から汗かきな方なので、いつも以上に水分補給には気をつけていました。
お茶や水は意識的に飲んでいたのに、なぜつったのか??
鍼灸師M先生にも指摘されたところですが、やはり、汗とともに失われるナトリウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラル(電解質)が、水やお茶では補えなかったからだと思います。
つまり、水分は足りていても、ミネラル不足 ⇒ 体の調整機能の乱れにつながっていたのかも・・・と感じます。
鍼灸師M先生「スポーツドリンク」のすすめ



スポーツドリンクは糖分が多すぎるから良くないって本に書いてあったのであえて飲まないようにしていました。



糖分の少ないスポーツドリンクもあるし、粉末のものを薄目に作って飲むのでも十分いいですよ。他の方法も合わせて予防していきましょう!!
「水やお茶」だけでは補えないもの
鍼灸師のM先生からは「水やお茶だけでは電解質は補えないので、スポーツドリンクを飲んでみるのも一つの方法ですよ」と教えていただきました。
確かに、汗をかくことで失われるのは水分だけではありません。ナトリウムやカリウムといった筋肉や神経の働きに必要な成分も一緒に出ていくのです。
スポーツドリンクは、その電解質を効率よく補える点で有効な対策になるというわけです。
スポーツドリンクで補えるミネラルは?
スポーツドリンクには、以下のようなミネラルが含まれています:
- ナトリウム(塩分):筋肉や神経の働きに必要
- カリウム:筋肉の緊張を和らげる
- マグネシウム・カルシウム:筋収縮や代謝をサポート
こうした電解質が不足すると、筋肉が異常に収縮しやすくなり、「つりやすい」体になってしまうのです。
糖分との付き合い方──健康診断の結果も踏まえて
ただし、私は半年前の健康診断で肝臓の数値がやや基準値を超えていたこともあり、糖分は意識的に控えていました。
そのため、スポーツドリンク=甘い=避けたい、という気持ちが強かったんです。
そんな中で、M先生が提案してくれたのが「粉末タイプを購入し、水を多めにして薄く作る方法」。
糖分は抑えられ、ミネラルはそれなりに摂れるそうです。
実際、家に買っていた粉末タイプを、1袋で1リットルのところを、1.4リットルで溶かして飲んでみたところ、飲みやすく、糖分も抑えられていてとても良いバランスだと感じました。
しっかりミネラル補給しながら、体にも優しい飲み方です。


どんなスポーツドリンクを選ぶべき?
先ほど書きましたように
糖分が気になる人向け「低糖・無糖タイプ」
最近では以下のような「糖分控えめ」「ゼロカロリー」系のスポーツドリンクも出ています。
味はややあっさりしていますが、日常的な水分・ミネラル補給にはちょうど良いと感じます。糖分が気になる人はこういうものが良いですね。 ※人工甘味料についての注意を下に書いています
- アクエリアス ゼロ
- ポカリスエット イオンウォーター
- グリーンダカラやOS-1(経口補水液)


経口補水液との違いにも注意
経口補水液(ORS)は医療用に近く、塩分や糖分のバランスがスポーツドリンクより濃い設計です。
体調不良時や熱中症対策には有効ですが、日常的に飲むには少し濃すぎることも。
予防目的で飲む場合には、やや薄めて飲むのがバランス的には最適かもしれません。
「塩分チャージ」タブレットなどの活用もアリ!
スポーツドリンク以外にも、最近は「塩分チャージ」などのタブレットタイプのミネラル補給アイテムも多く見かけます。
私も今回すぐに買って試してみましたが、味もよく手軽で携帯性も◎。
ただし、こちらも摂りすぎると塩分過多になる可能性があるため、適量を守るようにしています。(手元にある「塩分チャージタブレッツ梅」では、1粒に0.118gの塩分が含まれると書いてあります)


スポーツドリンクはミネラル補給にとても便利ですが、飲み方によっては注意が必要な場合があります。
- 「アイソトニック飲料(ポカリスエットなど)」は糖分が多めで、飲みすぎが続くと血糖値が急上昇し、「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」と呼ばれる糖尿病のような症状を引き起こすこともあります。大量のスポーツドリンクを続けて飲むのは注意が必要です。
- また、多くのスポーツドリンクに含まれている人工甘味料(アセスルファムK・スクラロースなど)について、一部で健康への影響を懸念する声もあります。過剰に心配する必要はありませんが、気になる方は「粉末を薄める」などの工夫や、「自作ドリンク」も選択肢に入れてみてください。
【自作スポーツドリンク 簡単レシピ】
《水1L+塩ひとつまみ+砂糖大さじ2+レモン汁大さじ3》→ 甘さ控えめで飲みやすく、電解質もしっかり補えます。塩は天然塩がミネラル分が含まれていてオススメです。
「足の冷え」も意外な落とし穴に
もう一つ見逃せないのが「冷え」です。
私はすごく体が温かい方で、体の冷えとはほぼ無関係です。ですがこの猛暑の中、夜中の熱中症の危険も叫ばれているので、私もエアコンを弱くかけた状態で寝ています。
そんな中でつい、暑いと感じて足を布団の外に出すことがあるんですね。それがエアコンで足を冷やすことに繋がっていたのではないかと…。
考えてみれば足がつった時は足を布団の外に出していたことが多いような気がします。



足の冷えは、つる原因としてはとても大きい要素ですよ。
なるべく足を冷やさないようにしましょう。
寝ている間に部屋を冷やし過ぎるのも嫌ですが、今はなるべく足元を冷やさないように注意しています。夏場でも油断は禁物ですね。
実際に行ったお灸とストレッチ



ひざへのお灸もしておきますね。
鍼灸の施術では、両ひざの外側(膝頭のやや外寄り)へのお灸を追加していただきました。
このツボにお灸をすることで、下肢への水の巡りが良くなるとのことでした。
さらに、先生からストレッチの指導も受けました。
正座から後ろに体を倒し、太ももの前をしっかり伸ばすポーズです。(写真を撮ってみました)
私は体が硬いので、背中を床につけることはできませんが、肘をついて背中を反らす程度でも効果があるとのこと。
このストレッチを1日1〜2回続けています。今のところつりは出ていません。
まとめ|大切なのは「自分の体のサインに耳を傾けること」
今回の「すねのつり」は、自分の体からのサインだったのかもしれません。
「水は飲んでるつもりだったけど、ミネラルまでは補えていなかった」
「糖分を控えることも大事だけど、摂り方次第でバランスを取れる」
「ストレッチやお灸といった体のケアも意外と大切だった」
ちょっとした「思い込み」や「つもり」が、不調の原因になることもあるんですね。
今回学んだストレッチやお灸、飲み物の工夫など、自分に合った方法を無理なく、でも意識して続けることが予防への第一歩だと思います。



施術からまだ数日しか経っていませんが、今のところつることはありません。
もちろん今後の暑さにも気をつけながら、無理のない範囲で対策を続けていきますね。
そして最後に、とても重要なことですが、
頻繁にすねがつる、痛みが強く長引く、片側だけに集中するといった場合には、ほかの病気が隠れている可能性もあります。
その際は、かかりつけ医や専門医に早めに相談するようにしてくださいね。
あなたも、ぜひ「ご自身の体からの声」に耳を傾け、体をいたわってあげてださいね。猛暑が続きますが元気で乗り切りましょう!




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