コロナ禍の間はめっきり減りましたが、その数年前から、ブログの取材や勉強会等で、東京、名古屋、大阪などに出張することが増えました。
そのほぼ全てで、宿泊はカプセルホテルを利用しています。私は好きですよ、カプセルホテル。
カプセルホテルをまだ利用していない方の不安の一つに「カプセルホテルに入った後、手荷物や貴重品をどこで管理するんだろう」とか「カプセルホテルって盗難の危険があるんじゃないの?」ということがあるのではないでしょうか。
確かにそのご心配ももっともなのですが、荷物を正しく納めて、正しく注意をしていれば大丈夫です。
カプセルホテルに入ったら手荷物や貴重品はどうするのか、盗難に遭わないようにするために気をつける点は、この記事ではそれらについてお伝えしたいと思います。
カプセルホテルって盗難の危険が高くないの?
カプセルホテルは簡易な宿泊施設なので、盗難を心配される方もいらっしゃるかもしれません。
その点で私の経験を言いますと、おそらく40回とかそれ以上、カプセルホテルを利用してきましたが、盗難に遭ったことはありません。また、カプセルホテル関連のニュースでも今のところ聞いたことがありません。
もちろん私が知らないだけで、年に何度かは起きているのかもしれません。ただ、カプセルホテルが他の宿泊施設と比べて盗難の危険が高い、ということはないのではという気はします。(データを見ておらず客観性がなくて申し訳ないのですが)
とはいえ、カプセルホテルならではの注意すべきところも、やはりありますのでそれは随時書いていきます。
まず次の章では、カプセルホテルでのチェックイン後の流れと、手荷物をどこにしまうのか、についてです。
カプセルホテルに入ったら、荷物はどこにしまうの?
入店後の流れ① 靴をロッカーに入れる
カプセルホテルに入るとまず靴を脱いで、靴箱に入れます。そして鍵をかけて、その鍵を持ってフロントに行きます。
入店後の流れ② チェックインの手続きをする
フロントで予約の有無の確認や、名前や電話番号を書いたりして、チェックインの手続きとなります。自分のカプセルの番号も、手続きが済み次第教えてもらえます。
この時、先ほどの靴箱の鍵をフロントに預け、それと交換に自分のロッカーの鍵をもらう、ということになります。
写真はロッカーの鍵の例です。
入店後の流れ③ 荷物はロッカーへ
ロッカーのキーをもらったら、ロッカー室へ行きます。写真はロッカー室の一例です。ここの自分の番号のロッカーが、自分にとっての大事な荷物置き場となります。なのでここの鍵はとても大事です。なくさないように注意してください!
ロッカー室はフロントと同じフロアにあるところと、自分のカプセルルームがあるフロアにあるところがあります。キーをもらうときに説明があると思いますが注意してください。
- ロッカーに入らないような大きな荷物はどうするの?
-
カプセルホテルのロッカーは、お店によっても多少異なりますが概ね写真のようなもので、横幅がかなり狭いです(幅は20cmくらいのところが多いかなと思います)。
なので大きなスーツケースなどは入りません。ですが、どこのカプセルホテルでも大きな荷物はフロントで預かってくれますから、そちらに頼めば大丈夫ですよ。
貴重品はどこで管理する?
財布や時計など貴重品については、店によっていくつかのパターンがあります。
- 自分のロッカーに他の荷物と一緒に置く
- フロントに預ける
- 専用の貴重品ボックスに入れる
最も多いのは、単に他の荷物と一緒に「自分のロッカーで管理」だと思います。
ロッカーが壊され盗難に遭ったというような話は聞いたことがないですし、それでも大丈夫かな、とは思いますが、気になる方は②の「フロントで預かる」ことをしてくれるところも多いので、訊いてみてください。
あと、新しいカプセルホテルを中心に、貴重品ボックスがフロントの近くに備わっていたり、自分のカプセルに自分専用の鍵付きの貴重品ボックスがあるところが増えてきています。そういうところでは貴重品ボックスを利用するのが安心です。
写真は以前泊まったファーストキャビンの例。ベッドの左側にある黒いキャビネットの一部が自分専用の貴重品入れになっていて、鍵がかかります。
基本的に、ロッカー室で自分のロッカーに手荷物を置き、室内着に着替えたら、小銭と必要であればスマホ、あとちょっとした身の回りの品だけを持ってカプセルに行く、というイメージです。(室内着への着替えはロッカー室でします)
それでは次に、カプセルホテルの中で盗難があり得る4つのケースを取り上げてみます。
カプセルホテルで盗難のおそれがある4つの危険
危険1:貴重品をカプセルの中に持ち込んで、カプセルを離れた
カプセルホテルは自分の番号のカプセルに入って過ごすわけですが、出入り口に鍵はかかりません。
なので、カプセル内にものを置いてトイレその他で離れてしまうと、盗難に遭う可能性はあります。
その危険を前提に、カプセル内に持っていくのはごくわずかにして、特に財布など大事なものは個々のロッカーに入れ、鍵をしっかりかけて、カプセル内には持ち込まないのが原則です。
もちろん、トイレやお風呂その他でカプセルを離れることはあります。
当然ですが、そういう時には、小銭入れやスマホをカプセルの中に置きっ放しにせず、必ず持って出ることです。
また、カプセルの出入り口はロールカーテンになっているところがほとんどですが、カプセルを離れるときにはロールカーテンをいちばん下までしっかり閉めることです。
しっかり閉めていれば留守だというのがわかりにくいですが、少し開いていると隙間から人がいないのがすぐわかりますから盗難の危険が高まります。そこは気をつけたいところです。
- 貴重品はカプセルに持ち込まない
- カプセルを離れる時は全部持って出る
- カプセルを離れる時は留守だとわからないよう、入口のカーテンをしっかり閉める
なおカプセルホテルの館内着は、お店にもよりますが、ポケットがついていないところも多いです。私は布の小さいトートバッグを持っていき、そこにスマホや小銭入れ等全部を入れて、常に持ち歩くようにしています。
危険2:貴重品を大浴場に持ち込んで、衣類と一緒に置いてお風呂に入った
大浴場やシャワールームに行く時に、お金や時計などをカプセルに置きっ放しにするのは怖いと、持って行くことがあるかもしれません。
しかし、シャワールームや大浴場の脱衣場というのはいろんな人が出入りしますし、衣類を入れる棚もただ棚があるだけで鍵がかかるわけではないですから(知っている限りほとんどそんな感じでした)、これは極めて危険です。
こういう時は、面倒でも一度ロッカールームに行って自分のロッカーに入れ、鍵を閉め、鍵だけを大浴場に持ち込むことを強くお勧めします。
- お金や時計、スマホなどを大浴場・シャワールームに持ち込まない
危険3:休憩室などにお金を持ち込み、つい眠ってしまったなど
考えにくいですが、案外そんなケースもあるかもしれません。
カプセルホテルには、皆さんが共通で使える施設がいろいろあります。
漫画がたくさん置いてあるところがあったり、大型テレビが見られたり。人によってはそこで寝ている人もいます。
それらの館内施設は、マナーを守る限りどう使っても構わないのですが、財布などを持ち込んでつい寝てしまうと、盗難の危険はやはりあると思います。
やはりここも大浴場と同じで、貴重品は持ち込まないのが原則ですが、多少のお金を持ち込んだ場合はポケットの奥底に入れる、寝ないなど、十分気をつけてください。
- 休憩室にお金を持って入る時には体に密着させる
- 休憩室にお金を持って入る時には寝ない
危険4:ロッカールームで鍵を開けた後、電話等でつい場所を移動した
これはちょっと論外なのですが・・・
ロッカールームで鍵を開けて着替えなどをするときに、電話がかかってきたりして、うっかり鍵をかける前にそこを離れたりすることがあるかもしれません。そんな時、わずかな間でも、もし悪意のある人間がいたらロッカールームを荒らされる可能性があります。
自分のロッカーは、カプセルホテルを利用している間最も大事なものです。
開けたままでその場を離れるということは絶対にしないようにしてください。
- ロッカーの鍵を開けた状態で、そこを決して離れない
カプセルホテルでの盗難対策まとめ
カプセルホテルを利用する際に「手荷物や貴重品を置く場所」と「盗難に遭わないための注意点」について書いてきました。
最後に、そういう目に遭わないためにはどうしたらいいかまとめますと、繰り返しにはなりますが、ポイントは3つです。
- 貴重品は自分のロッカーか専用のボックスに入れて、しっかり鍵をかける。あるいはフロントに預ける
- カプセルに持ち込むものは必要最小限にする(小銭、耳栓やアイマスク等、どうしても必要ならスマホ程度)
- カプセルから離れる時は、小銭やスマホ等は常に持ち歩く(大浴場・シャワールームには持ち込まない)
あなたを少し怖がらせるような内容だったかもしれません。
でも冒頭に書きましたように、私はかなりの回数利用してきて一度も盗難に遭ったことがありません。
多くの人が集まるところでは何があるかわかりませんので、そのための最低限の注意を怠らないことが、安全で快適な利用につながります。
楽しい旅をしてくださいね!
カプセルホテルのレビューや利用する際のいろいろなことを書いています。「記事一覧」ではカプセルホテル関連の全ての記事を一覧でき、各記事に飛べます。よろしければご覧ください。
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