普段健康に見える方でも、ある程度の年齢になれば、多少の持病はあると思います。私にも、命に関わるようなものではありませんが、いくつかあります。
その一つが「後鼻漏(こうびろう)」です。
5、6年前からになるでしょうか、風邪をひいたわけでもないのに、喉の奥に鼻水が垂れている感じがするようになりました。
それも常に・・なんですよ(泣)。
実際、ティッシュを丸めて鼻に入れてみるとかなり湿ります。私は花粉症はありません。診てもらいましたが蓄膿症でもないようです。いわゆる「慢性鼻炎」に近いようです。
鼻水が垂れてくる量はその時によって違う感じがします。気にならないことも多いのですが、かなり気になる日もあります。最もひどい時にはその鼻水によって呼吸ができなくなるような気分にさえなります。
実際にはそれで気道がふさがれることはないのですが、ひどく気分が焦り、不安になります。まさにそれがパニック障害という別の病気の引き金になります。以前私のパニック障害について書きましたが、それはやっと治ってきたのですが、後鼻漏がひどいと、またなりそうな不安がよぎります。
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人によっては痰のようなべたついた鼻水が降りてくると聞きます。私の場合はそこまでべたついたものになることはあまりありませんが、時にはそれに近いことはあります。
ずっとそんな症状に悩まされてきました・・・。
私が試みた改善方法は?
枕を変えてみた
だいぶ前になるのですが、鼻水が多いので「枕のダニ」を疑って、それまでの枕を捨て新しくしたことがありました。正直それで鼻炎はかなり改善しました。ダニもかなりあったのでしょう。
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でも、ずいぶん軽減はしましたが、鼻水は完全には治りませんでした。やはり喉の奥に上から垂れてくる感触があって不快感が続きました。時にはそれを気にするあまり仕事も手につかなくなりました。
耳鼻咽喉科を受診することにしました。
耳鼻科に行ってみた
耳鼻科では視診や鼻のレントゲン撮影をし、軽い副鼻腔炎はあるが大きな問題ではないという診断でした。
治療的にはミスト吸引をし、抗生物質など3種類くらいの薬をもらって服用しました。でも全然改善しませんでしたね・・。薬を飲んで止まった時もあったと思いますが、根本的な治療にはなりませんでした。
心療内科に通うようになったこともあり、耳鼻科はいつしか行かなくなりました。
後鼻漏という病名を知る
私のそれが「後鼻漏」という症状だというのを知ったのは、1年ほど前です。パニック発作のことで心療内科を訪れた時のこと。
自分の状態を先生にお話しする中で、「あぁ、後鼻漏ですね」と言われました。耳鼻科では聞かなかったのに心療内科で聞くとは驚きでした(苦笑)。
結局、その後も後鼻漏の不快感とはずっと付き合っていくことになりました。
一度うちの奥さんから「鼻うがいってのがあるみたいだけど、やってみたら?」と言われたことがありましたが、正直その時はあまり期待感もなくて、聞き流してしまいました。
パニック障害は治ったけれど・・
どうにかパニック障害がおさまって半年。でも時折後鼻漏がひどくなり、息苦しいような気がします。そんな時、またパニックになるのではという強い不安が湧きます。
先日、やはりなんとかしたいと、ネットで情報を探ると、鼻うがいが効果があるようだというのを知りました。
以前奥さんから聞いた時に聞き流してしまったのを後悔しました(^_^;
実際にやってみた「鼻うがい」の方法
私がやったのは簡単です。
用意したものは
- カップ1杯のぬるま湯
- 塩を少し
- 浅めの容器
コーヒーカップにぬるま湯を入れて、塩を入れ、かき混ぜて溶かします。水は水道水より蒸留水やコンタクトレンズ用の精製水が良いと言われますが、私は構わないと思って水道水(を沸騰させて冷ましたもの)でやりました。
できたぬるま湯の食塩水を浅めの容器に移して、鼻からズズッと吸います。
- 指で右の小鼻を押さえて、左の鼻からぬるま湯を、少しずつゆっくり吸う
- 喉の手前くらいまで吸ったと感じたらやめて、鼻から吐く
これを数回繰り返し、同じことを右の鼻からも行います。
鼻から入れて、鼻から吐く。です。
最初、塩分が鼻の奥にツーンときます。どこかで経験したなと思ったら、小学校の頃、プールで溺れた時の記憶でした(汗)(^_^;
塩分を濃くすると鼻に刺激が強いので、最初は少なめがいいと思います。
次は鼻から入れて、口(と鼻)から吐く。です。
- 指で右の小鼻を押さえて、左の鼻からぬるま湯を吸う
- 前の方法より少し多めに、少し奥まで吸う
ある程度吸ったら顔を上に向ける。この時にぬるま湯が胸の方に垂れますから、首の下にタオルを当てておいた方がいいです。 - ぬるま湯が口の方に流れてきますが、飲まないように注意。
鼻の奥の雑菌が含まれているからです。飲んでも良いという意見もありますが、万一誤嚥して肺の方に入ると危険です。 - 口と鼻から吐く
これを数回、同じことを右の鼻でも行います。
文字にするとややこしいですが、実際にはかなり簡単な作業です。
そしてしばらく鼻うがいをやってみたところ・・・
私が感じた効果
正直、効果は絶大でした!!
鼻うがいをした途端、あれだけ流れていた感覚が、すっきりして呼吸がとても楽になりました。
そしてその効果は7、8時間持続しました。そのくら経つとまた流れてくる感覚がありますが、前ほどではありません。
1日に1回か2回、鼻うがいをすることで、あの嫌な鼻水の垂れてくる感覚から逃れられると思うと、多少の面倒は気になりません。
多量に流れる時はまたパニック発作が出そうなくらいだったのが、これで無くなると思うとすごく気持ちが楽です。
以上が私の症状と鼻うがいをした効果の実感です。ただしこれは鼻うがいが私の症状と合っていたからかもしれません。あなたの症状で私ほど劇的に効くかどうかはわかりませんが、試してみる価値はすごくあると思います。
注意点
鼻うがいにはいくつかの注意点があります。
- 鼻を洗ったぬるま湯をうっかり飲まないこと
「飲んでも構わない」と言われる医師の先生もいらっしゃるので、問題無いのかもしれませんが、個人的にはやはり雑菌が気になりますし、飲まない方がいいのではと(素人ですが)思います。 - 頻繁にはやらないこと
鼻水はいつも少し流れていて、喉の奥を湿らせているのが正常な状態だそうです。鼻水が鼻の奥の粘膜組織を守り正しく保つので、鼻水を洗いすぎることは必要なものも流すことになり、かえって良くないという意見があります。
それを思えば、どうしても気になる時のみ、1日に1回か2回というのがいいところだと思います。(私の場合はそれで十分だと感じます) - 洗浄してすぐに鼻をかまないこと
まれに中耳炎になることがあるそうです。鼻から液を吐き出す時もソフトに、その後もタオルなどで優しく拭いてください。 - 塩の量を多くしすぎないこと
塩はかなり少なくて大丈夫です(1%以内)。量を多くすると刺激が強すぎてつらくなりますし濃いから効果があるというものでもありません。
今後へ向けて
場合、鼻うがいがかなり効果的というのがわかりました。調べたら、いくつかのメーカーから鼻うがい用の洗浄薬と洗浄器が販売されているようでした。
こちらを試してみることにしました。結果は追ってまたご報告します。
さらに「なた豆茶」というのが後鼻漏に良いというのも聞きました。これも今注文しているので、届いたら飲んでみたいと思います。こちらもしばらくしたらご報告したいと思います。
鼻うがいはあくまで対処療法で、後鼻漏が治るわけではありません。一時的には止まるけど、数時間経つとまた流れてきます。やはり根本の治療も必要だと思います。時期を見てまた耳鼻科に行ってみようと思います。
あなたも鼻うがいと並行して、ぜひ耳鼻科での診断や治療も受けてください。
いずれにせよ、これによって軽減するのがわかったのは嬉しいことです!\(^o^)/
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