偏頭痛の症状は?目の奥の不快感と痛み〜私の対処法は

偏頭痛に悩んでいる日本人は800万人ともそれ以上とも言われています。私も長年つらい偏頭痛とつきあってきました。

そんな私自身の経験をお話することで、何らかの参考になったり、気持ちが楽になったりしていただけたらとても嬉しいです。

頭痛の男性

目次

私の偏頭痛は・・「典型的偏頭痛」

偏頭痛には大きく分けて典型的偏頭痛普通型偏頭痛の2種類があります。

「典型的」の方は、「最初にギラギラする光が見える」という前駆症状「閃輝暗点(せんきあんてん)」があります。私はまさしく、これです。

「普通型」は、特に前駆症状がなく、頭痛の前に疲労感や胃腸の不快感が数時間続くことがあります。このタイプの人も多いです。

この記事では、私の症状である「典型的偏頭痛」について書いていきます。

20代 初めて偏頭痛を感じた頃のこと

確か21か22歳の頃からだったと思います。

突然目がぎらぎらと感じて、しばらくして額の中央にずきんずきんと脈打つような激しい痛みがきました。

あまりの痛さにのたうち回りましたし、ひどく吐きました

痛みは1時間くらいで収まりましたが、その後もひどい不快感が丸一日続く・・・

私の偏頭痛のパターンはそんな感じで、程度は変わってきましたが、その後35年以上、その苦しみに悩まされることになりました。

この頃、起こるのは年に5〜6回くらいでした。

実はこの時は病院に行きませんでした。「偏頭痛」という言葉は知っていて、漠然とそれだろうとは思ったのと、年に数回のことだったからです。でも、この頃病院に行っていろいろ聞いておいた方が、あとあと気持ちが楽だったかなと今では思います。

どんな時になるのかはチェックしました

病院には行きませんでしたが、どんな時に症状が出るのかは考えました。共通項があれば、それを避ければいいのですから。

  • 寒かったか暑かったか?
  • 雨降りだったか晴れていたか?
  • 朝昼晩、時間はどうか?
  • 前日疲れていたかどうか?
  • ストレスが溜まっていなかったか?
  • 食事はどうだったか?
  • ・・・

でも全く共通点はみつからず・・全て全く異なる状況でした

数年経った頃、仕事仲間の一人が私と同じ症状だというのを知りました。

しかも彼は、週に一度くらい症状が出るようで、私の数倍のつらさと闘っていました。

偏頭痛は、本当に珍しくない病気なんだと、その時知りました。

彼も私と同じく、どんな時になるのか共通項を探そうとしたそうですが、彼も「全く共通項がない」という結論に達したそうです。

いつ出るかわからない・・・これもこの病気の特徴です。

いつ出るかわからないから注意もできない。

しかし、だからこその心の持ちようはあります。

私はいつ出ても仕方がないと腹をくくり、なったらなった時に対処しようと決めました。

閃輝暗点

うつメイン

典型的偏頭痛のほとんどの方は、目にギラギラした光を感じる「閃輝暗点」という前兆を伴います。私もそうです。参考までに私の症状をもう少し詳しく説明します。

最初に「閃輝暗点」に気づくのは、「今見ているその場所がなんとなく見づらくなる」という症状です。

文字を見ていたらその見ている文字がなんかじわじわもやもやして、見にくくなるのですぐわかります。

そして「見づらい」症状が出始めて少しすると、目の片側・・だいたい外側の方から徐々にギラギラとした光が見えてきます。それがだんだん大きくなってきて、ひどい時には目の半分くらいを覆うように大きなギラギラになります。

強い光を一瞬見て目を閉じると、瞼の裏に残像がギラギラと残りますが、ちょうどそんな感じですね。(ギラギラはかつては塊のことが多かったのですが、最近は糸のような形のことが多くなりました)

私の頭痛の様子

閃輝暗転が起こるとだいたい20分から30分以内に、ほぼ100%、頭痛が襲ってきます。

典型的偏頭痛の人の痛む場所は、人によって異なります。私の場合は、額の中央部です。
そして心臓の鼓動のようにドクンドクンと脈打つように痛くなるも特徴のひとつです。

いつも同じ場所が痛むのこと、そして脈打つように痛くなるのがこの病気の特徴です。

20代の頃は本当に激しい痛みで、自分の拳で額をガツンガツンと叩いてました。

そんなどくんどくんと激しい頭痛が、30分から1時間、続きます。そして一度偏頭痛が起きると、100%必ず吐いていました。

その後徐々に頭痛は収まりますが、その後半日、ひどい時には丸一日、ひどい不快感が続きます。その間、仕事にもなりません。

30代 医者に行く。そして対処を教わる

30代になって、ある脳神経外科の先生を紹介していただき訪ねました。

MRIも撮ってもらいましたが問題がなく、やはり「典型的偏頭痛」ということで、いろいろな説明やアドバイスをいただきました。

そこで先生から聞いたのは、

  • 1)直接的な原因は、わからない
  • 2)前兆があったときに飲む薬は、ある
  • 3)年齢が上がると徐々に軽くなるはず

ということでした。

それぞれ少し詳しく説明します。

1)直接的な原因は、わからない

偏頭痛は、頭部や首の筋肉の緊張が原因のひとつ、そして閃輝暗点は目の後ろの血管の収縮によって起きるそうです。でも、そもそもそれらを引き起こす原因はというと、はっきりわからない。

以前自分で原因を探ろうとしましたが、なる時の共通項もなく、よくわかりませんでした。先生のお話もそれを裏付けるようなものでした。

わからない以上、気にしても仕方がありません。

通常の健康への注意をすれば、あとは偏頭痛のことは考えないようにしよう。私はそう思いました。

あなたが、今症状がきついければ、考えるなといっても無理でしょう。ただ、これといった原因がみつからないのなら、考えるだけ無駄なので・・・極力気にしない方が正解です。

2)前兆があったときに飲む薬はある

偏頭痛の薬は、トリプタン系薬剤、解熱鎮痛剤などでいくつか種類があります。

前兆(閃輝暗点)があった時に飲めば、吐き気がおさえられたり頭痛が軽減するので、これは大いに試してみる価値があります。

また、市販の頭痛薬にも偏頭痛の効果を謳ったものがあります。とはいえ、病院で診察を受けた上で処方してもらう、または病院に相談してから市販の薬を買う、というのがいいと思います。

そして、薬は常に携行しましょう。確かにそれだけでも安心感があります。

3)年齢が上がると徐々に軽くなるはず

これは、先生の経験や知識から来るもののようでした。当時の私は半信半疑でしたが、その言葉を信じるしかありませんでした。

でも、確かに徐々に減ってきました。

40代になり、年2〜3回に減っていました。薬を常に持ち歩くののはやめてしまいました。

前兆(閃輝暗転)にも慣れましたので、兆候があると、すぐに仕事の手を休め横になるようにしました。

今60代になりました。

今でも偏頭痛は時々起こります。月に1度くらいですかね・・・

でも症状はずいぶん軽くなりました。

以前ほどの激しい痛みはありませんし、吐くこともなくなりました。頭痛の後の不快感も2時間もすれば戻るようになりました。

今苦しんでいる方にそういうのも意味がないかもしれませんが、「偏頭痛は歳をとっていけば楽になっていく」というのは、あると思います。

危険な病気が隠れていることも?

脳腫瘍のように危険な病気の時も、偏頭痛と似た症状が出ることがあります。

そのためにも、頭痛が何度も起きるようであれば、必ず一度病院に行って、MRIを撮るなど、きちんと診察をしてもらってください。

今、偏頭痛でお悩みの方に私が言いたいのは

まず、
「偏頭痛は命に関わる病気ではない」こと

そして、前兆はわかるでしょうから

  • 「前兆がでたら、すぐに休むこと」
  • 「前兆が出たら、薬を飲むこと」
  • 「なるべく横になって静かにすること、特に目を休ませること」

私の場合は30分でも眠れたらぐっと楽になります

偏頭痛はつらいです。原因不明のことが多いです。そして多くの割合で、長い期間つきあっていかないといけないものです。
でも決して怖いものではありません。

どうぞ上手くつきあっていってくださいね。

私の体験がお役に立てたら嬉しいです。



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