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敷金の返還請求を交渉した!私の失敗成功体験

約 1 分

春になると進学や就職・転勤などで引越しが増えますね。

私も、学生時代から東京に17年間おりまして、その間に5回だったか引越ししました。

広島に帰ってからは、自分の事務所を開業して10年後に退去したのと、帰郷以来長く住んだ賃貸マンションから実家に越しました。


今までの部屋を退去するときに、多くの人が経験するのが

「預けていた敷金が返ってこない!!」ということです。


賃貸メインイラスト

私も、事務所ビルから退去する時に大きな敷金トラブルに見舞われました。

2年前に実家に越す時は、ちょっとなりかけましたが回避できました。



この2つの体験を通して感じた、敷金返還交渉トラブルを少しでも回避するにはどうしたらいいか、またトラブルになったらどうしたらいいか、をお話ししようと思います。

敷金の返還請求に困ってらっしゃる方の、少しでもお役に立てたら幸いです。



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(1)失敗談

事務所ビル退去の際の敷金返還トラブル


私は平成4年、広島市内に事務所用の部屋を借り、個人事務所を立ち上げて、10年あまりそこで仕事をしました。

敷金は、普通の住居だと、家賃の2か月か3か月分というところが多いのですが、事務所ビルでは10か月前後というところが多いです。

そのビルもそうでした。

家賃が8万5000円で、×10、85万円を預けていました。

もちろんどんな場合でも敷金が全額戻ってくることはありません。大家さんも次に借りる人のために清掃やメンテナンスをする必要があり、その辺のことは契約書にも書いてありますし、私ももちろん納得しています。

とはいえ私はタバコを吸いませんし、特に汚れるような仕事でもありません。10年間いてそれなりに多少汚れましたが、丁寧にきれいに使ってきたつもりでした。


1-1

ところが実際に戻すと提示があったのは!?


私は、預けてある半分、40万円から45万円くらいは返ってくると思っていました。


ところが・・・

チェックを終えた後の管理会社から、メンテナンス会社の見積もりとともに送られてきたのは・・・

なんだかんだ引かれて、差し引き15万円あまりでした。


驚きました


壁紙の張り替え、その他、こんなことまで?と思うところがたくさん直すようにされていました。

しかも、見積もったメンテナンス会社というのは明らかに管理会社の関係会社と思われるところでした。

身内の会社に見積らせて、高い料金を立てられた、と強く感じました。

メール、電話その他で抗議しましたが、のらりくらりでどうにもなりません。

高校の同級生に弁護士がいたので相談して、内容証明も送りました。

それでもだめでした。

すでに向こうに渡っているお金を返してもらうことの大変さを痛感しました。


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そうだ!少額訴訟を起こそう!


悩みましたが、確か60万円までの支払請求なら「少額訴訟」という方法があって、誰でも比較的簡単にできるという知識はありました。これしかない!と思って、広島簡易裁判所に行きました。

事務官の方はとても丁寧に説明していただき、いろんな書類をいただきました。

そして「少額訴訟」に向けての私の努力が始まったのですが・・・


想像した以上にそれは大変でした。

部屋イラスト


1-3

頑張りましたが、あまりの大変さに・・・


訴訟を起こすための書類作りもたくさんあって、結構疲れます。

でもそれ以上に、訴えるに足るだけの証拠を揃えるのが大変なんです。


訴えるためには「明らかに相手が悪い」ということをこちらが証明する必要があります。

入居した時の契約書や関連書類の用意はもちろんですが、現状の写真をたくさん撮ったりも必要。

なによりいちばん困ったのは、気になる全ての項目について、同じ処理(例えば天井を張り替えるならその処理)を他で頼んだらどのくらいでできるかということの証明です。

明らかに常識的な価格より高いと主張するのなら、それをどこか他の業者さんに頼んで調べてもらわないといけません。友人にでもいればいいですが、そうでなければとても難しいことです。


それでも忙しい仕事の合間をぬって、書類を探したりコピーを取ったり、やってくれそうなメンテナンス会社を調べたり・・・頑張りましたが、一人ではなかなかできるものではありませんでした。

何度か簡易裁判所に足を運びました。そのたび、証拠が足りないということも言われました。

時間はかかるし、だんだん、へとへとになっていきました。



1-4

そして事務官のきついひと言が・・・


何度目かに簡易裁判所に行った時、事務官の人から言われたひと言で、打ちのめされた気持ちになりました。

それは・・・

「仮にあなたが少額訴訟に勝ったといっても、それはお金を取ることを裁判所が認めたということで、実際に受け取れるということとは別ですよ」

という言葉です。


驚いて
「じゃあ、実際に受け取るにはどうしたらいいのですか」と訊くと、

「それはもう一つ別の、強制的に取るための裁判を起こす必要があります」

と言われました。「強制執行」というものですね。

その会社に「彼にお金を払いなさい」という命令は出るにしても、その会社が「払えないよ」と言えばそれまでということらしいのです。

それまでも、すでに仕事にも影響が出るし、精神的にもへとへとだったものですから、もうそのひと言で「あぁ や縲怩゚た」になってしまいました。(>_<)

結局、先方が提示したわずかな額だけ戻してもらって退去しました。




以上が、私のその時の顛末です。


私の頑張り不足ではありますが、結局、一人ではとても無理だとあきらめてしまいました。



でも、少額訴訟という良いシステムがあり、実際に起こされている方がたくさんいらっしゃるのも事実です。あなたの相手方は、判決が出たら支払ってくれるかもしれません。

私の話は一つの例として、少額訴訟を起こされるのも良いと思います。


少額訴訟を起こされるなら、こちらのページが参考になるかと思います。


「少額訴訟を利用しようとする方へ」
http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/1902/
(裁判所 Courts in Japan のホームページより)


1-5

司法書士さんにお願いした方がよかった


私はお願いしないまま断念してしまったのですが、可能なら、司法書士さんに入っていただくのがいいと思います。

アドバイスしてくださるでしょうし、面倒なことは代わってやっていただけることでしょう。

ただ、司法書士さんへの支払いも発生することを思うと、どうでしょうか。


司法書士さんの費用は、案件やどの辺まで関わるかによっても違いますが、

一つの例としては30万円を請求するとして
調査に1日がかかったとして(税込)

  • 少額訴訟代理 32,400円
  • 成功報酬(約16%として)48,000円
  • 日当16,200円
  • 相談料 相談後そのままお願いする場合は無料

96,600円・・・約10万ですか・・・手間によってはもっとかかる可能性もありますよね。

返ってくると思われる金額にもよりますが・・・私は二の足を踏みました。


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現状回復という言葉の難しさ


敷金返還トラブルになる一番のポイントは「原状回復」ということです。

簡単に言えば退去する時に、最初の状態と同じにして退去する、という意味です。

しかし、何年も住んでいれば当然、多少汚れたり破れたりというのはあります。それは公的にも認められています。

あいまいでわかりにくく、お互いが自分の利を主張してぶつかるところでもあります。

そこを見込んで、契約書にはかなり貸主(大家さん)に有利なように書いてあることがほどんどですが、それでも主張できることはたくさんあります。

堂々と管理会社と渡り合うために、原状回復についての知識は欠かせません。いろんな本も出ていると思いますが、私が先のトラブルの際に参考にしたのはこちらのガイドブックです。

PDFで最新の版がダウンロードできるので、ぜひ一読をおすすめします。

ガイドラインブック
東京都『賃貸住宅トラブル防止ガイドライン』
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/tintai/310-3-jyuutaku.htm





(2)成功談

20年住んだ賃貸マンションからの引越し


もう一つの敷金返還体験談をお話しします。

2年前、それまで約20年住んだ自宅(賃貸マンション)から実家に越しました。

この時入っていた敷金は、家賃の8万円×3か月、24万円でした。長く住んだので、あちこちかなり痛んでいて、覚悟はしていました。

細かい数字は覚えていないのですが、不動産屋さんにチェックしてもらって確か私が3分の2くらいの負担だったと思います。

ただ、いくつか気になることがあって、最低限に絞って「ここは大家さんの方でお願いできませんでしょうか」と相談しましたら、すんなり応じていただけました。

結果、双方が折半くらいで収まり、私としては十分納得でした。

私は普段から大家さんとも不動産屋さんとも、それなりに親しくしていたので、それが功を奏したと思います。

でも、もしそういう関係が希薄でも、丁寧に、最小限のところをお願いすれば、きっと聞いていただけるはずです。





私の、だめだった体験と上手くいった体験、いかがだったでしょうか。

敷金返還の交渉は、本当に大変です。

なにより、すでにお金が向こうにいっているので、それを戻してもらうのにはものすごいエネルギーが必要です。

住んでいた年月、使い方によって、ある程度納得しないといけない部分もあります。でも明らかに取られすぎていると思われたら、堂々と交渉されるべきだと思います。

頑張ってください!!


なお、トラブルになりかけた時に、何をすべきかについて別記事にまとめました。
よろしければそちらもご覧ください。
敷金返還トラブルに勝つ!あなたがすべき5つのこと


P.S.1 インターネットを検索すると敷金返還交渉に関するサイトがたくさんあります。
私は使ったことがありませんが、怪しいところもあるように感じます。ご覧になるなら、公的な機関かそれに準じるところをおすすめします。

P.S.2次に入居される際に、同じトラブルがないよう、家具を入れる前にあちこちの写真を撮っておくことを強くお勧めします。


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