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教示、教授、指導、指南の違いは?同じ意味でも微妙に違った!

2014年9月17日
約 1 分

先生イラスト私は人にものを教える仕事ではありませんが、専門分野について、時おり質問を受けることがあります。

たいていの方は「教えていただけますか」というような書き方が多いのですが、丁寧な書き方をされる方の中には「ご教示ください」「ご教授賜りますよう」「ご指導ご鞭撻を」などと書かれる方もあります。

あまりご丁寧な書き方をされると恐縮しますので、ほどほどにしていただければと・・(笑)(^_^;


それはともかく、それぞれ敬語として悪くないと思うのですが、あらためて調べてみましたら、微妙な違いや間違いがあって驚きました。

それを、比較しながらお伝えします。

※出典はすべて小学館デジタル大辞泉ですが、他の辞書もほぼ同様の回答でした。


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まず「 教示 」です。辞書で引いてみましたら…

教示 【キョウジ】
知識や方法などを教え示すこと。示教。「御―を賜りたい」


これは文字通り「教え」「示す」ことですね。辞書にも「御教示を賜りたい」となっていますので間違いはなさそうです。ただ、丁寧というかかなり畏まった言い方ですね。「ご教示ください」でも間違いではありませんが、やはり「ご教示賜りますよう・・」の方が似合います

次に「 教授 」です。

教授 【キョウジュ】
1 学問や技芸を教え授けること。「書道を―する」
2 児童・生徒・学生に知識・技能を授け、その心意作用の発達を助けること。
3 大学や高等専門学校・旧制高等学校などで、研究・教育職階の最高位。また、その人。「大学―」


教授は学問や芸事・技能などを教えることですし、「教授する」と動詞としても使うので、「ご教授ください」も間違いではありません。

しかし「教授する」は、定期的継続的に、まとまったこと(体系的なこと)を教えることを言うので、「ただ質問する」というような時は「ご教授ください」は間違った用法です。

次に「 指導 」です。

指導 【シドウ】
ある目的・方向に向かって教え導くこと。「演技の―にあたる」「―を受ける」「人を―する立場」「行政―」


指導は文字通り「指し示して」「導く」ことですね。教示ほど堅苦しくはないのでかなり広範囲に使えます。「御指導賜りますよう」も言えますし「ご指導ください」も自然です。

最後に「 指南 」です。

指南 【シナン】
《指南車が常に一定の方位を指示したところから》武術・芸能などを教え示すこと。指導すること。また、その人。「剣道を―する」


指南も同じように教えることですが、これは他より少し特殊です。辞書にもあるように、通常、剣道や柔道のような武道、あるいは日舞とか能など芸事に使われることがほとんどです。雑誌などで「○○を指南する!」という見出しがあったりしますが、一般的に、質問したり教わることには使いません。

ちなみに、指南の語源となった「指南車」とは、紀元200年代頃の古代中国で作られた、仙人(の人形)が車に乗った車のことです。これは磁石を用いず、歯車によって必ず仙人が南を向くようにできていたのだそうです(すごいですね)。詳しく知りたい方は⇒こちら

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後につく言葉にもバランスを


そして、それぞれ、言葉の重みというか堅さが違いますから、後に繋がる言葉も注意しないとバランスが取れなくなります。

「お教え」
⇒「教えてください」「お教えください」が普通。
丁寧にしても「お教えいただけますよう」まで。

「お教え賜りますよう」は前後の重みが合いません。教師イラスト


「ご指導」
⇒「ご指導ください」「ご指導くださいますよう」「御指導賜りますよう」

これはどれも自然ですね。いちばん幅広く使えます。


ご教示」
⇒「ご教示ください」は間違ってはいないのですが、前が重いわりに後ろが軽すぎます。

せいぜい「ご教示くださいませ」あるいは「御教示いただけますよう」「御教示賜りますよう」が、その重みのバランスが自然です。


社内で「ご教示ください」は使わない?


「会社の上司や先輩に “ご教示ください” は不適切だ」という人もいます。

しかしこれは特に失礼でも不適切でもありません。しかし、逆に、少し大仰ではないでしょうか。

上司・先輩で目上の方だとしても、同じ会社の仲間ですから、「お教えください」「ご指導ください」くらいが適切と思います。私ではありませんが、あまり大げさに敬語を使われるとびっくりします(笑)




ここで取り上げた4つの言葉は、意味的にはほとんど同じですが、使う場所が微妙に違うのと、言葉の重みが違うのが面白いですね。

冒頭の話に戻りますが、私に質問していただくのなら、やはり「お教えください」せいぜい「ご指導ください」がいちばん良さそうです。私もその方が気が楽です(笑)

もう少し高名な先生に質問されるときは、ぜひ「ご教示」を使って「御教授くださいませ」あるいは「御教授賜りますよう」としてくださいね。



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